主に火力発電所の効率計算をする場合において重要になってくるのが「所内率」の考え方です。
 所内率とは何かというと、簡単に言えば発電機出力のうち何%を発電所自体で消費するかを表したものです。
 発電所を運転するには多くの付帯設備が必要になり、当然その設備自体も電力を消費します。基本的に、発電を行っている発電所では自所で消費する電力は発電した電力でまかないます。繰り返しになりますが、このまかなう電力が発電した電力のうちどれくらいをしめるかを表したのが「所内率」なのです。
 火力発電所や原子力発電所の計算問題で「発電端熱効率」と「送電端熱効率」という言葉が出てきますが、前者は純粋に発電設備だけ見た際の熱効率、後者は所内率も含めた発電所全体の熱効率になります。つまり、問題に「発電端熱効率を求めよ」とかかれていれば所内率は関係ありませんが、「送電端熱効率を求めよ」とかかれていた場合は所内率を考慮して求める必要があります。
 あわてていると見落としがちなポイントですので、せっかく発電端熱効率まで求めたのに所内率を忘れて間違えるといった事が無いよう、しっかり押さえるようにしてください。

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