電験三種の勉強をしていると、よく「電位傾度」という言葉を目にすることがあると思います。
 とくに「電力」を勉強していると目にする頻度が高いと思います。たとえば「コロナ放電を少なくするにはどうするか」対策の大きな目的は、「導体周りの電位傾度を小さくすること」にあります。また、「ケーブヘッド」を設けるのはなぜか。これは、ケーブル端部の電位傾度の大きさを小さくし絶縁破壊を防ぐことが目的。
ケーブルのシースアースは?これは、ケーブル導体から出る電気力線を均等に分布させることにより、電位傾度の大きさを小さくし絶縁を保つことが目的。
 と、いろいろ書きましたが、このように「電位傾度」という言葉は電験三種を学ぶ上で重要な言葉であることはご理解いただけたかと思います。

 では、そもそも「電位傾度」とはなんなのか?
 実はこの電位傾度と言う言葉、電界の強さと同じ意味になります。単位では「V/m」。つまり、1mあたり何Vの電圧がかかっているかとも言い換えることができます。
 電位傾度が大きくなると、小さい距離により高い電圧がかかってしまうため、最終的にはその部分の絶縁が破壊されてしまうことになります。
 この電位傾度を小さくするための工夫としてもっともポピュラーなのが、電力ケーブルの端末に施される「ストレスコーン」です。ケーブルの被覆をはぎ取ると、その部分は直角になるためその角の部分の電界は非常に強くなり(つまり電位傾度が非常に大きくなる)絶縁が破壊されてしまいます。そこで、ストレスコーンをつくり端末の角度をなだらかにしてやることにより、電界の強さが小さくなり(電位傾度が小さくなり)絶縁を維持することができます。
 これと関連して、よく「電気力線が集中し絶縁が破壊される」という文面を目にすることもあります。
 実は、電界の強さとは電気力線の密度であらわすこともできるのです。つまり、電気力線が集中する=電界が強くなる=電位傾度が大きくなる の関係があります。

 「電位傾度を小さく」と聞くと「え?」と思うかもしれませんが、「電位傾度を小さくする=同じ距離にかかる電圧を小さくする」とイメージしてもらえればわかりやすいのではないでしょうか。

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