この記事では、電工二種学科試験を見事に独学で合格し、「次の技能試験も独学で行ける!」とお考えの初学者の方や、既に独学でチャレンジし惜しくもあと一歩のところで「なぜ俺が・・・実技では落ちたのか?」と冷静に原因を追究し「次こそ絶対合格!」と闘志を燃やす受験者の方向けに、「技能試験官はどこを見ているのか?」「どう試験対策したらいいのか?」について、試験官目線を取り入れた最強の勉強方法を解説しています。これを知っておくだけで、“試験官に見られている施工のポイント”を意識した練習ができるようになり、ご自身の合格を「グッ」と引き寄せることができます。

また、第二種電気工事士の資格試験において、特に実技における不合格となってしまう失敗事例については、日本エネルギー管理センターに寄せられる相談や、受験者の独学実体験談をもとに内容を整理したものです。これら先人たちの事例から多くを学び、ご自身の合格=成功体験に活かしていただく為の記事としてまとめています。

【電気工事士2種資格試験の筆記と実技の大きな違い】

電工二種というくくりの中であっても、技能試験と学科試験は全く別物です。特徴が全く異なるのであれば、その対策方法もそれぞれ違います。両者の違いをしっかりと把握して、正しい対策を立てていきましょう!

まずはココを抑えておこう!技能試験の概要

技能試験の概要をここで整理しておきましょう。第二種電気工事士の技能試験合格率は60%~70%程度で、そんなに難しくはありません(難関試験ではない)。ですが、油断は禁物です。試験の制限時間は40分と短く、“欠陥”といわれる施工ミスが1か所でもあれば即不合格です。毎年、候補問題全13問が事前に公表されており、当日はその中からランダムに出題されます。知識だけでなく、課題を正確に、かつ制限時間内に完成させる手先の器用さも要求される少し特殊な試験です。
全13問の候補問題

技能試験と学科試験の大きな違い

学科試験と技能試験は全く別のテストで様々な特徴がそれぞれにあります。中でも最も注目したい違いは、学科試験にはあって、技能試験にはないもの。それは “解答” です。皆さんもよくご存じの通り、学科は一問一答形式による4択問題で、1つの問題文に対し解答が1つと決まっていました。しかし、技能試験においては、使用する工具や使い方、施工方法や施工手順、もっと細かく言えば、“欠陥” の基準さえクリアしていれば絶縁被覆やシースの寸法の取り方さえ決まっていません。あるのは、「問題として与えられた図面と施工条件の通りに結線ができているのか?」と、「施工作品に “欠陥” と言われる施工ミス判定の基準に抵触する部分がないか?」だけです。つまり、実技には解答が1つと定まっていないが故の難しさがあり、様々な知識が問われる構造的な問題と言えるのです。

学科試験は一問一答形式で出題され4択から正解を1つ選ぶというもので、加点による採点方式でした。一方で技能試験は、公表された全13題の候補問題から1題のみが出題され、欠陥ミスがあれば一発不合格という究極の減点方式が採用されています。この違いはしっかりと肝に銘じて、正しい試験対策を練る必要がありそうです。

【「教えて!」 電工二種技能試験は独学で合格できる?】

結論から言ってしまえば、第二種電気工事士は独学でも十分合格を狙える資格と言えます。ただ、いろいろな条件や障壁、向き不向きもある為、勢いに身を任せて焦って判断する必要はありません。しっかりと自分に合った勉強方法を検討することが合格のまず第一歩と言えます。

試験に一発合格していく人の特徴3選

特徴その1:選択に迷いがない人
独学だろうが、プロ講師が在籍する学校への通学だろうが、オンライン・通信講座だろうが、試験に一発合格していく人にはある共通点があります。一発で合格する受験者の多くは、試験に対し恐怖や不安をあまり感じず、迷ったり、しないということです。受験前から頭の中で合格するイメージが固まっていて、傍から見れば、「肝が据わっている」ようにも見え、覚悟が決まっています。「悩む暇があったら勉強して絶対合格するぞ!」といった具合でしょうか。 「合格」 という未来しか見えていないようです。

特徴その2:約束が守れる人
自ら課した目標や決め事、ルールを最後まで守れる人かどうか?あるいは、言い訳をしない人かどうか?です。やはり誰しも、気分がのらない日だってあります。日中はお仕事をされている受験者の方であれば、当然、勉強時間は限られますし、疲れていれば「今日はとてもやる気になれない・・・」なんて日もあるかと思います。「今日はゆっくり休んで、明日から仕切り直しだ!」と、他の受験者が現実逃避したくなるそんな時に、自分自身を鼓舞して頑張れるかどうか?やり切れるかどうか?が、合格や成功のカギを握っています。「独学」 というのは、自分自身に自ら課した制約や約束を守れるどうか?が問われる試練なのです。

特徴その3:冷静に自己分析できる人
「頑張ってるのに成果が出ない・・・」、「こんなに努力してるのだから十分でしょ!」ということが口癖になっている人、周りにいませんか?こうした人は自分に甘い傾向があります。人より努力したから、あるいは、時間を割いたからといって、合格できるほど電気工事士の資格試験は甘くはありません。正しい勉強方法(量と質)で実力をつけていくことが合格には必要不可欠ですが、今の自分の実力がどの程度ものなのか?合格ラインに達しているのか否か?の判断の勘所が悪い(自分に甘い)と、合格からは遠ざかってしまいます。決して最後まで手を抜かず、油断せず、やれることは全て準備して試験に臨んでいきましょう!

独学が向いている人 vs 向いていない人

独学で一発合格していく人の3つの特徴を整理してみると、「判断力がありストイック」という一人の人物像が浮かび上がってきます。こういう人は独学が向いている人と言えます。逆に「そうかな?」「少し自分とは違うな」「当てはまらないな」と思える人は向いていないかもしれません。ただ、独学以外にもいろいろ合格できる選択肢はたくさんあるので全く心配には及びません。むしろ、大多数の方が、多かれ少なかれ試験に対し不安を感じ、迷い、立ち止まったりするのが普通です。注意すべきは、独学で行けるかどうか?で悩んだり迷ってたりして、時間をムダにしたり、その不安や迷いをぬぐえないまま勉強にも身が入らず、そのまま試験本番を迎えてしまうことです。「独学」に対し特に強いこだわりがなければ、他の選択肢(勉強方法)も冷静に検討していく必要がありそうです。

独学に潜む大きな落とし穴

試験である以上はそこに合格と不合格が存在します。初学者が実技の落とし穴に落ちないようにもっとも注意すべき点は、ズバリ 「欠陥のセルフチェック」 です。つまり、自分で施工した作品に欠陥があるかどうか客観的視点で判定しづらい・・・、ということです。最悪の場合、「欠陥」を欠陥と気づかずそのまま本番を迎えてしまうことです。 「一度は独学でチャレンジだ!」 と言って不合格となってしまう原因の多くはこれです。。。

「なんだかここまで読み進めてきたけど、結局、独学は無理じゃないか・・・」 とそうあきらめかけている読者の皆様に、タイトルにある通り、「独学ならこの一択!」とこの記事で一番お伝えしたいおすすめの試験対策方法を記載しておりますので、是非最後まで読み進めていただければ幸いです。

【独学がベスト?自分に合った勉強方法を見つけよう!】】

最後に、「やっぱり実技も独学で行くぜ!」と覚悟を決められた方向けに、“一発合格を一気に手繰り寄せる為のおすすめの勉強方法” をご紹介したいと思います。また、この記事をお読みいただき、「独学以外の選択肢も検討しようかな」という受験者の方向けに、様々な勉強スタイルをご紹介しておりますので、ご自身のタイプにあった勉強方法が是非探してみてください。

独学ならこれ一択!おすすめの試験対策とは?

実技を独学で合格したい場合の注意点は、やはり 「欠陥のセルフチェック」 です。ここさえ何とかクリアできれば、一発合格ももう手にしたようなものです。おすすめの試験対策とは、ズバリ 「練習の段階から自分以外の第三者に欠陥をチェックしてもらう」 です。できれば資格を持ったご友人や知人に声をかけて協力者を見つけましょう!

また、 練習の段階から制限時間を設定し、模擬試験スタイルで勉強を進めていくのもおすすめです。これには、早い段階から40分という時間的感覚を養っておくという意味と、合格レベルと自分自身の実力とのギャップを推し量るという意味でも、有効な試験対策方法です。「誰かに見られながら施工作業する」、「時間を計る」、「知識を持った第三者に欠陥チェックしてもらう」という、試験本番に近い環境下での作業練習は、皆さんの合格を一気に引き寄せます!

余談ですが、過去には、日本エネルギー管理センターの第二種電気工事士技能試験対策講習会で席がたまたま隣どうしになった受講者さん同士が受講後も連絡を取り合い、試験直前まで 「受験者」と「試験官役」に分かれてお互いに練習して合格しました!なんて嬉しい合格報告もありました。

「いやいや、それではちょっと不安だ」という方は、一度、プロの作業手順を “正解” として学ぶのも非常に有効な手段の1つです。ご自身で施工した作品の欠陥チェックも、プロの技能講師が、試験官目線でチェックしてくれるので、初学者の方にとっても一番安心です。

迷ったら・・・技能試験に精通したプロ講師を頼ろう!

「独学以外の選択肢も検討しようかな」という初学者の方や、「次こそ絶対合格!」を目指している受験者の方には、日本エネルギー管理センターのが第二種電気工事士技能試験対策講座断然おすすめです。

【第二種電気工事士 技能試験対策講座】
日本エネルギー管理センターは、業歴11年目を迎え、累計5万人を教えてきました!毎年、受講者合格率は驚異の90%越え!当講習会では、技能専門講師に直接質問ができるだけでなく、技能試験を熟知したスペシャリストスタッフが教室を巡回!だから、初めて電工二種技能試験を受験される方でも、マンツーマン感覚で、安心して、ご受講いただけます!
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オンライン講座という第三の選択肢

日中はまとまった時間が取れない・・・、仕事で忙しく予定を組みづらい・・・、自分で計画を立てるの好きだ!自分のペースでコツコツ勉強したい!人目を気にせず一人で静かに勉強したい、といった受験者の皆様には、オンライン講座という選択肢があります!通学コースとオンラインコースで講習料金は変わりますが、講座の優劣を問うものではございません。ご自身のタイプやライフスタイルに合った方をお選びいただけます。

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【まとめ】

第二種電気工事士の技能試験は独学でも合格可能です。ただ、やはりリスクが大きいのも事実です。特に技能試験に合格するには、ただ知識を身に付け結線ができるだけでなく、その施工作品の仕上がりが「試験官チェックの基準内に収まっているかどうか」が問われます。

技能試験対策では、試験官がどこに注目しているかを知らずに自己流で練習を進めてしまうと、効率が悪いだけでなく、“間違ったやり方を習得してしまう” というリスクを負うことになります。

試験官の視点を知ることが合格への近道であり、確実に合格を手にしたい皆さんにとって、「自己流でのチャレンジ」が最良の選択肢とは限らないのです。

日本エネルギー管理センターがプロデュースする 「第二種電気工事士技能試験対策講座」 やその 「オンライン講座」 では、受験者が特にやりがちな欠陥作業を徹底的に潰す為のカリキュラムとなっています。一度、正しい手順を身に付けスキルを磨いていくか、このまま我流で突き進むか・・・合否を分かつのは、今この瞬間の判断なのかもしれません。

【おまけ】

最後までお読みいただいた皆様には、当センターが監修している、第二種電気工事士の技能試験に専門特化した、Youtubeチャンネル “型破り最短合格法 – 電工二種技能” も是非チェックしていただきたく思います。

現役のプロ講師が、試験官目線で欠陥チェックしたり、実技のポイントや時短テクニック、練習での注意点などなど、実演解説している技能テクニック動画集です。是非、独学にもご活用ください。