第2種電気工事士に限らず、電気を勉強する上で非常に重要な概念が「線間電圧」と「対地電圧」です。
線間電圧とは、その名の通り電線と電線の間の電圧です。一般的に、「100V」や「200V」といった場合は線間電圧を指します。
次に対地電圧ですが、こちらは電線の地面に対する電圧を指します。
大前提として言えることが、線間電圧=対地電圧では無いと言うことを必ず覚えてください。たとえば、単相100Vの回路の非設置側電線の対地電圧は100Vですが、接地側電線の対地電圧は0Vです。また、単相三線式100/200Vの回路はより「対地電圧」と「線間電圧」の概念が重要となります。まず、中性線の対地電圧は0Vです。そして、中性線と非接地電線間の線間電圧は100Vです。これは、中性線が大地と同電位であるため対地電圧であるとも言えます。そして非接地電線同士の線間電圧は200Vとなります。
基本的に対地電圧150Vを超える屋内配線は施設してはいけないとなっているにもかかわらず、一般家庭に200Vのコンセント(IHやエアコンなど)があるのはこの200Vは単相三線式200/100Vの回路で、対地電圧は100Vであるからなのです。

はじめは対地電圧と線間電圧の区別がつきにくいと思いますが、非常に重要なので必ず覚えるようにしてください。

2018年10月11日追記

「対地電圧」と「使用電圧(線間電圧)」について、より詳細な解説動画をアップロードしました!

各種三相回路についても説明していますので、是非ご覧下さい!

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