電験三種の合格発表日は試験日程と一緒に発表されないため、「いつなのだろう」と戸惑う方も多いでしょう。

そこで本記事では、電験三種試験における合格発表時期の傾向について解説します。合格基準点や合格発表後にやることについても紹介しますので、試験を受けられる方はぜひご一読ください。

関連記事:電験三種とは|仕事内容や試験概要、難易度を解説

電験三種の合格発表はいつ?例年の傾向を紹介

令和6年度(2024年度)の電験三種の試験日程は以下の通りです。

【令和6年度上期試験】
CBT方式 令和6年7月4日(木)〜7月28日(日)
筆記方式 令和6年8月18日(日)
合格発表 未定
【令和6年度下期試験の日程】
CBT方式 令和7年2月6日(木)〜3月2日(日)
筆記方式 令和7年3月23日(日)
合格発表 未定

試験センターからの合格発表に関するリリースはまだありません

関連記事:令和6年度(2024年)電験三種の試験日程|申込方法やCBT方式についても

例年通りなら合格発表は筆記方式から約2週間後

正式発表がないとはいえ、電験三種の合格発表は筆記方式の試験実施から約2週間後、ネットで確認できるのが例年のパターンです。令和6年度の試験日程だと、以下の時期に合格発表があると予想できます。

  • 令和6年度上期:9月上旬
  • 令和6年度下期:4月中旬

ここで、令和5年度の合格発表の日程を確認してみましょう。

【令和5年度上期試験】
CBT方式 令和5年7月6日~7月30日
筆記方式 令和5年8月20日
合格発表 令和5年9月4日 12:00
結果通知 令和5年10月2日発送
【令和5年度下期試験の日程】
CBT方式 令和6年2月1日~3月3日
筆記方式 令和6年3月24日
合格発表 令和6年4月8日 12:00
結果通知 令和6年4月19日発送

令和5年度は、筆記方式の試験日から約2週間後にWeb(マイページ)で試験結果が発表、さらに数週間後に試験結果通知書の発送というスケジュールでした。

いつ結果が出るのか不安な方も多いでしょうが「だいたい筆記方式の2週間後には結果がネットで確認できるようになる」と考えてください。

【CBT方式】受験科目の結果は約2週間後にWebで確認可能

CBT方式で受験した場合、試験から約2週間後にマイページから受験科目の結果を確認できるようになります。

4科目あわせての正式な結果は合格発表日まで確認できませんが、各科目の結果は個別に把握可能です。

電験三種は全科目合格が必要ですので、CBT方式の場合、個別の結果が出そろったタイミングが実質的な合格発表と言えるでしょう。

【CBT方式】試験終了後に受験科目の得点が確認できる

CBT方式では試験終了後の画面に受けた科目の得点が表示されます。

電験三種の合格基準点は、4科目すべてが原則60点です。合格基準点の調整が行われる可能性はあるものの、その場でだいたいの合否が把握できる点は、CBT方式で受験するメリットと言えます。

なお、筆記方式の解答は試験日の翌日に公表されます。

電験三種の合格基準点の傾向

電験三種の試験は4科目(理論、電力、機械、法規)あり、すべて原則60点以上(100点満点中)で合格です。ただし、問題の難易度によっては科目ごとに合格基準点の調整が行われる場合があります

つまり、60点未満でも合格できる年もあるのです。

(参考:令和6年度第三種電気主任技術者試験に係る問題作成方針

近年の合格基準点の推移

実際にどれくらいの頻度で合格基準点が調整されているのでしょうか。過去10回の試験の合格基準点を示します。

試験年度 理論 電力 機械 法規
令和5年下期 60点 60点 60点 60点
令和5年上期 60点 60点 60点 60点
令和4年下期 60点 60点 60点 60点
令和4年上期 60点 60点 55点 54点
令和3年 60点 60点 60点 60点
令和2年 60点 60点 60点 60点
令和元年 55点 60点 60点 49点
平成30年 55点 55点 55点 51点
平成29年 55点 55点 55点 55点
平成28年 55点 55点 55点 54点

(出典:(一財)電気技術者試験センターのプレスリリース発表値より作成)

上記のとおり、近年の合格基準点は全科目60点で推移しています。また、合格基準点の調整は60点→55点への引き下げが多いことも見て取れます。

合格基準点の調整があるとはいえ50点前後での合格は厳しいため、過去問で60点以上は得点できるよう勉強しましょう。

近年の合格率推移

近年の電験三種の合格率は以下のように推移しています。

試験年度 4科目合格率
令和5年下期 21.21%
令和5年上期 16.63%
令和4年下期 15.68%
令和4年上期 8.27%
令和3年 11.54%
令和2年 9.83%
令和元年 9.34%
平成30年 9.12%
平成29年 8.09%
平成28年 8.55%

(出典:一般財団法人 電気技術者試験センターの公表値より作成)

電験三種の合格率は10%未満と言われてきましたが、近年の合格率は15%以上で推移しています。試験問題の傾向が大きく変わらない限り、令和6年度も合格基準点の調整が行われない可能性が高いでしょう。

科目別の合格率も知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:電験三種の難易度|合格率、合格者数、科目別合格率の推移

電験三種の合格発表後にやること

電験三種の合格発表後、2週間〜1か月ほどで試験結果の通知書が届きます。結果を受けてやるべきことを紹介します。

合格者は免状交付の申請をしよう

試験に合格し、これから電気主任技術者として働こうとしている方は、免状取得の手続きを行う必要があります。

試験の結果通知書と一緒に「免状交付申請書」「免状交付申請要領等」が同封されていますので、必要事項を記入して提出しましょう。申請書の提出先は(一財)電気技術者試験センターです。

申請から免状交付まで約2か月かかるため、仕事で免状が必要になる方は早めに申請を済ませることをおすすめします。

不合格者は科目合格していないか確認

残念ながら不合格となった方も、科目合格していないか確認しましょう。

電験三種は科目別合格制度があり、1度合格した科目については最大で連続5回までその科目の試験が免除になります。

たとえば令和5年度上期に1科目だけ合格できた方は、令和7年度下期までに他の3科目に合格すれば、4科目合格として扱われます。残りの科目の合格に集中すれば良いため、勉強計画が立てやすくなるでしょう。

ただし、科目別合格制度は自動で適用されません。次回の試験を申し込む際に自ら科目免除申請を行う必要があります。

申請の際は合格証明書の番号が必要になりますので、試験結果通知書は保管しておきましょう。

大好評!お得な電験三種講習会のご案内【月額2,980円~】

電験三種の合格発表日は試験日程と一緒に発表されないため、戸惑う方も少なくないでしょう。

例年の傾向では、4科目の合格発表は筆記方式の試験日から約2週間後です。またCBT方式で受験された方は、受験から約2週間後にマイページから受験科目の結果が確認できます。

なお日本エネルギー管理センターでは電験三種対策の講習会を開催しています。

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