令和4年度(2022年)の電験三種(第三種電気主任技術者)の試験日程が発表されました。

電験三種は今年から制度改正が実施され、受験回数が年1回から2回へ変更。それにともなって科目別合格制度が使いやすくなります。

この記事では、今年の試験日程と変更点について紹介します。

なお電験三種の制度変更については下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

関連記事:「2022年、電験三種の試験制度が変更|科目別合格制度がより使いやすく

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令和4年度電験三種の試験日程

令和4年度(2022年)の電験三種の試験は上期・下期の2回です。

【令和4年度上期試験の日程】

受験申込受付 5月16日(月)〜6月2日(木)
試験日 8月21日(日)

【令和4年度下期試験の日程】

受験申込受付 11月21日(月)〜12月8日(木)
試験日 2023年3月26日(日)

(出典:電気技術者試験センター「令和4年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」より)

上期の日程は昨年の試験日とほぼ同じです。

令和3年度(2021年)の合格発表が10月22日でしたので、令和4年度(2022年)も10月21日前後に結果がわかると予想します。

上期の合否がわかってから下期の申込み開始まで、1カ月ほど余裕を持って動けるでしょう。

受験申込方法と受験手数料

電験三種の受験申込は、インターネットか郵送で行います。

申込方法 受験手数料 支払い方法
インターネット 4,850円(非課税) 
  • クレジットカード決済
  • コンビニ決済
  • ペイジー決済
  • 銀行振込
郵送 5,200 円(非課税)  払込取扱票にて支払い

申込窓口は(一般)電気技術者試験センターです。

郵送での申込みを希望する場合、受験案内を取り寄せる必要があります。申込書はダウンロードできないため、余裕を持って動いてください。

なお後述する科目別合格制度を利用する場合、申込みの際に免除科目の申請が必要です。申請には合格証明書の番号が必要ですので、あらかじめ調べておきましょう。

科目別合格制度は変更なし

電験三種は4科目で構成され、そのすべてに合格する必要がありますが、科目別合格制度が使えます。

電験三種の科目別合格制度では「一部科目のみ合格となった場合、翌年度と翌々年度は申請によりその科目が免除になる」とされています。

つまり、今年を含めて3年以内に4科目すべてに合格すれば資格が取得できるわけです。

この科目別合格制度は、現時点で変更の発表はありません。

試験回数が増えてチャンスが2倍に

科目別合格制度が現行のまま、試験回数だけ2回になるため、単純に考えて今年からチャンスが2倍に増えます。

例えば、令和3年度に合格している科目については、令和5年度の下期までその合格は有効です。

  • 令和4年度の上期・下期試験→免除
  • 令和5年度の上期・下期試験→免除
  • 令和6年度の上期以降の試験→再合格が必要

電験三種は難易度が高い試験です。全科目が難しいため、科目別合格制度を使う前提で勉強を進める受験者も少なくありません。

今回の制度変更は、そのような受験者にはとくに朗報といえるでしょう。

上期受験者は5回まで免除になる

令和4年度の上期で合格した科目については、最大5回まで試験が免除されます。

というのも、科目別合格制度の規定は「翌々年度まで有効」です。

例えば令和4年の上期に合格した科目があるとします。

  • 令和4年の下期試験→免除
  • 令和5年度の上期・下期試験→免除
  • 令和6年度の上期・下期試験→免除
  • 令和7年度の上期以降の試験→再合格が必要

規定が改定されない限り、上記のように5回まで免除が受けられます。よって1科目ずつ集中して勉強し、複数回受検して合格を目指す戦法が使いやすくなるわけですね。

チャンスは増えるが気は抜けない

試験日を見ると、上期と下期の間が7カ月、下期と翌年度の上期までの間が5カ月しかありません。

昨年までは年1回の試験でしたので、たとえ不合格の科目があったとしても「ちょっと1カ月くらい休憩しよう」と気分転換ができました。

しかし今年からは、合否がわかってすぐに次の試験申込みと試験日がやってきます。完全に合格するまで気が抜けません。

ただ、チャンスが増えたことには変わりありませんので、今回の制度変更を上手く活かして合格を目指しましょう。

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令和4年度(2022年)の電験三種の試験日程が発表されました。令和3年度(2021年)からの大きな変更点は、試験日が上期・後期の2回に増えたことです。

科目別合格制度に変更はないため、昨年までよりも合格のチャンスが増えました。受験者にとって不利になる部分は見当たらず、非常にポジティブな制度改正といえるでしょう。

ただし、試験そのものの難易度は変わらないと予想されます。電験三種は高難易度な国家資格。合格率も10%を下回ります。

関連記事:「電験三種の難易度|合格率、合格者数、科目別合格率の推移

ただ闇雲に過去問を解くような勉強法では、たとえ科目別合格制度を使っても合格は難しいでしょう。

独学で合格する方もいますが、長期計画をたてて戦略的に勉強を進める必要があるため、挫折する方も多い資格です。

関連記事:「電験三種の勉強時間は1000時間?独学で頑張る方へ勉強方法も解説

 

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