第二種電気工事士の試験はインターネットと郵送の2つの方法で申し込めます。

本記事では、第二種電気工事士の例年の試験スケジュールを説明した後、試験の申し込み方法と令和5年(2023年)からスタートするCBT方式の利用方法について解説します。

なお令和6年度(2024年)の試験日程の詳細はこちらの記事をご確認ください。
関連記事:令和6年(2024年)第二種電気工事士の試験日程|申込方法や注意点も紹介

第二種電気工事士の試験日は年2回

第二種電気工事士は上期試験(4月〜7月にかけて)と下期試験(9月〜12月にかけて)の年2回実施されます。

受験申し込み期間
上期試験 3月中旬〜4月上旬頃
下期試験 8月中旬〜9月上旬頃

(参考:一般財団法人電気技術者試験センター/2023年までの傾向です。今後、変更になる可能性があります)

<受験費用>
インターネット申し込み:9,300円
郵送申し込み:9,600円
※別途手数料がかかります

その年の申し込み期間や試験日程は、前年の12月に電気技術者試験センターの公式サイトで発表されます。

第二種電気工事士の受験申し込み〜免状取得までのスケジュール

内容 上期試験
(見込み)
下期試験
(見込み)
受験案内配布 受験申し込み受付開始の約1週間前
受験申し込み 3月中旬〜4月上旬頃 8月中旬〜9月上旬頃
学科試験
(CBT方式)
4月下旬〜5月上旬頃
(約3週間)
9月下旬〜10月上旬頃
(約3週間)
学科試験
(筆記方式)
5月下旬〜6月上旬頃 10月下旬〜11月上旬頃
学科試験合格発表 6月中旬〜下旬頃
(Webで公表)
11月中旬〜下旬頃
(Webで公表)
技能試験 7月下旬頃 12月下旬頃
技能試験合格発表 8月中旬頃
(Webで公表)
1月下旬頃
(Webで公表)
免状交付申請
  • 合格発表後、1週間〜10日ほどで合格通知書が発送される
  • 通知書を受け取り次第、免状交付申請が可能(交付申請に期限はない)
免状受け取り 申請から約1カ月

上記は近年の傾向です。正確な試験スケジュールは各試験の受験案内をご確認ください。

<注意事項>

  • 令和5年より「筆記試験」が「学科試験」へ名称変更となりました
  • 学科試験(CBT方式)を利用する場合も、受験申し込み期間は同じです
  • 技能試験は学科試験合格者または学科試験免除者のみ受験できます

第二種電気工事士試験の申し込み方法

第二種電気工事士試験は2つの方法で申し込めます。

  1. インターネットによる申し込み(推奨)
  2. 郵送による申し込み

CBT方式を利用する場合は、郵送でもインターネットから手続きする必要がありますのでご留意ください。

インターネットから申し込む場合

PC・スマートフォンをお持ちの方は、インターネットからの申し込みをおすすめします。

<インターネットから申込む流れ>

  1. 電気技術者試験センターの公式サイトでマイページを作成する
  2. マイページ内の申し込み画面で必要事項を入力する
  3. 期限内に受験手数料を支払う

<インターネット申し込みに必要なもの>

  • インターネット環境
  • メールアドレス
  • 顔写真
  • 受験手数料9,300円+手数料(※)

受験手数料の支払いはクレジットカードや銀行振込などが利用できます。

※令和4年度の事務手数料は293円(税込み)でした

1.マイページを作成する

電気技術者試験センターの公式サイトでマイページを作成します(すでに今年度のマイページを作成している方は、この手順は不要です)。

①公式サイトにアクセスし、マイページ作成画面を開く

②「新規登録(はじめての方)」を開く

③「個人情報保護に関する基本方針」に同意する

④「アカウント登録画面」で必要事項を入力する

  • 「ログインID」「パスワード」は自由に設定できます
  • 「氏名」や「生年月日」は住民票のとおり正確に入力してください。住民票の記載と異なると免状交付がされません。また、氏名と生年月日の変更には別途書類による申請が必要になります
  • 「電話番号」「メールアドレス」は連絡が取れるものを入力します

⑤「確認画面」で確認

これで今年度分のマイページ作成が完了です。まだ受験申し込みは終わっていませんので、次へすすんでください。

2.マイページへログインして受験申し込みを行う

受験申し込みページから必要事項を入力します。申し込みページは申し込み開始日の10:00から終了日の17:00まで開きます。

マイページを開く

②マイページのサイドバーの「試験申込」をクリック

③「令和◯年第二種電気工事士試験上期試験」または「令和◯第二種電気工事士試験下期試験」の項目を探す

④申し込みページを開き、必要事項を入力する

  • 学科試験の免除申請をする場合は、試験区分で該当するものを選択してください。前回の受験番号もマイページから確認できます
  • ここで選択した学科・技能試験の試験地については、一定期間は変更可能です
  • ここで選択した受験手数料の支払い方法で、後ほど手数料を納付します

⑤顔写真をアップロードする

  • 登録した顔写真は試験会場で本人確認に使用されます
  • 写真はサイト上で縮小・拡大・トリミングが可能です

⑥「確認画面」を確認

学科試験でCBT方式を利用する方は、申し込み完了後に別途マイページ内の「CBT会場申込手続」から申請します。その前に、受験手数料の支払いを済ませましょう。

3.期限内に受験手数料を支払う

①申し込み時に選択した方法で受験手数料を支払う

「クレジットカード」「銀行振込」「コンビニエンスストア決済」「Pay-easy(ペイジー)決済」が利用できます。手数料は自己負担です(参考:一般財団法人電気技術者試験センター「インターネット申込みにおける受験手数料の支払い方法」)。

②無事に入金が確認されると、「申込履歴」タブの「申込み状況」に「入金の確認が取れました」と表示される

これで第二種電気工事士試験の受験申し込みは完了です。

受験票(はがき)は、学科・技能試験ともに試験日の約2週間前に発送されます。マイページの試験情報から発送日が確認できるので、もし届かなければ早めに問い合わせましょう。

郵送から申し込む場合

インターネット環境がない方は郵送でも申し込みできます。

<郵送で申込む流れ>

  1. 受験案内(書面)を取り寄せる
  2. 「受験申込書」と「払込取扱票」に必要事項を記入する
  3. ゆうちょ銀行にて受験手数料を納付する
  4. 受験申込書を投函する

<郵送申し込みで必要なもの>

  • 受験案内(書類)
  • 受験手数料9,600円+手数料
  • 顔写真

郵送の場合、受験手数料をゆうちょ銀行で先に納付した後、申込書を投函します。申し込みは締切日の消印有効です。

なおCBT方式を利用する場合は、郵送でも電気技術者試験センターの公式サイトからマイページ作成が必要になります。

1.受験案内(書面)を取り寄せる

まずは受験案内を入手します。受験案内は、返送用封筒を試験センター本部事務局に郵送して取り寄せます。申込案内は無料です。

①返送用封筒(角2封筒)に切手210円を貼る

②表面にあなたの郵便番号、住所、氏名、電話番号を記入のうえ、「第二種電気工事士◯期試験受験案内 請求」と朱書きする(◯は「上」「下」のいずれか)

③返送用封筒を試験センター本部事務局へ郵送する

【宛先】
〒104-8584
東京都中央区八丁堀 2-9-1 RBM東八重洲ビル8階
一般財団法人 電気技術者試験センター 本部事務局

封筒が到着次第、申込案内が送付されます。受験案内が手元に来るまで、本部に到着して1週間程度かかるため、締め切り直前になると間に合いません。早めに取り寄せるようにしてください。

(参考:一般財団法人電気技術者試験センター「受験案内の配布」)

2.申込書を記入する

受験案内に同封された「受験申込書」と「払込取扱票」に必要事項を記入し、「受験申込書」に顔写真を貼ります。

3.ゆうちょ銀行で受験手数料を納付

払込取扱票を郵便局の窓口へ提出し、受験手数料9,600円を納付します。振込手数料は自己負担になります。

4.受験申込書を郵送する

受験申込書を投函します。申し込み期間の消印有効です。

書面による申し込みでも払込票記載の固有番号でマイページが作成でき、基本情報や試験地変更が行えます。

CBT方式の申し込み方法

CBT方式を利用する場合は、受験申し込み確定後に、別途「CBT会場申込手続」にて試験会場と試験日時の選択を行います

  • CBT方式の申し込みはマイページ内から行う(郵送で申し込んだ場合も同様)
  • CBT方式の申し込みキャンセルは会場申込期間中であれば可能
  • CBT方式の申し込みを行わなかった場合は筆記方式での受験になる
  • 試験会場と試験日時は試験日の3日前まで変更が可能

※CBT方式の詳細は、情報が公開され次第追記します。

(参考:一般財団法人電気技術者試験センター「電気工事士試験における CBT 方式の導入について」)

CBT方式の模擬試験について

現在、電気技術者試験センターの公式サイトでCBT方式の例題コーナーが公開されています。回答時間は30分、全12問のミニ試験となっていますので、CBT方式での受験を考えている方は一度お試しください。

CBT方式の令和5年の試験からはじめて導入されるため、現時点で筆記方式との比較は難しい状況です。ただ、公開情報から次にあてはまる方はCBT方式の受験を検討しても良いかも知れません。

  • 試験日程と会場選定に自由度が必要な方
  • 技能試験の対策に多く時間を割きたい方

CBT方式については、今後情報が公開され次第追記します。

第二種電気工事士の合格を目指すなら、日本エネルギー管理センターへ

第二種電気工事士の試験はインターネットまたは郵送で申し込みます。

おすすめはインターネットからの申し込みです。受験案内を取り寄せる手間がなく、受験手数料の支払い方法も複数から選択できます。

また、令和5年度からスタートするCBT方式で学科試験を受験する場合は、一般財団法人電気技術者試験センター公式サイトのマイページから手続きします。郵送で申し込んだ場合でも、CBT方式を希望する方はネット環境が必須になる点にご留意ください。

申し込んだ後の試験対策については、以下の記事で徹底解説しています。ぜひ参考にしてください。

関連記事:第二種電気工事士を独学で合格する勉強方法|おすすめテキストも紹介
関連記事:第二種電気工事士の技能試験(実技)|独学で合格するポイントを徹底解説

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