構外の地絡事故による地絡継電器の誤動作について
今回は、構外の地絡事故による地絡継電器の誤動作についてお話します。 地絡事故が発生した場合、地絡電流は当該回線だけでなく、同一バンク(変電所の変圧器1台を1バンクといいます)から送り出されている回線の対地静電容量を経由して電源へと戻ります。…
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今回は、構外の地絡事故による地絡継電器の誤動作についてお話します。 地絡事故が発生した場合、地絡電流は当該回線だけでなく、同一バンク(変電所の変圧器1台を1バンクといいます)から送り出されている回線の対地静電容量を経由して電源へと戻ります。…
接地工事は、種類によって接地抵抗と用いる電線の太さが決められています。D種接地工事は接地抵抗値が100Ω以下、C種接地工事は10Ω以下。電線の太さはD,Cともに1.6mm以上となっています。 A種接地工事は抵抗値が10Ω以下で、電線の太さが…
前回は一線地絡電流とB種設置工事についてお話ししました。 電験三種の計算問題では、B種接地工事とD種接地工事の接地抵抗値に関する問題が出題されることがあります。 これは、低圧機器で漏電が発生した場合に生じる機器外箱の対地電位上昇を抑えるため…
前回お話した一線地絡電流ですが、電験3種では公式を用いて求める問題も出題されます。たいていの場合、問題の中に公式が与えられているので公式そのものを憶えていなくても解答できます。 ただし、ケーブルか架空線かで長さLの考え方が違うので注意が必要…
前回は三相短絡電流の算出についてお話ししました。 今回は、配電線路における一線地絡電流についてお話しします。 高圧配電線路は、一般的に中性点非接地方式を採用しています。よって、地絡電流は事故点から各相の対地静電容量を経由して電源へと至る経路…
前回は、継電器の保護協調についてお話ししました。 では、ある点での三相短絡電流はどのように算出すればよいのでしょうか? 手順の一番目として、電源から事故点までの%インピーダンスを求めます。電験で出題されるときは、電源からある地点までの%イン…
今回は、保護継電器の保護範囲についてお話しします。 過電流継電器など、計器用変成器からの電圧or電流により動作する保護継電器には、保護範囲という考え方が重要になってきます。 まず過電流継電器の場合、整定値にもよりますが、組み合わされているC…
前回は保護協調についてお話ししました。 電験三種の問題で、保護継電器の動作時間を算出させる問題が出題されることがあります。 過電流継電器を例にお話しすると、継電器の動作時間は継電器に流入する電流の大きさによって決定します。当然、実際の回路に…
今回は、保護継電器の保護協調についてお話しします。 前回の変圧器の保護設備ですこしお話ししましたが、保護範囲が重なっている保護継電器に動作時間に差をもうけることを保護協調と言います。 たとえば、電力会社の配電用変電所の送り出しにある継電器と…
変圧器の保護設備には、前回までお話ししたような異常電流を検出して動作する継電器以外にも異常を検出する継電器が備えられています。 一つが、温度上昇を検出する継電器です。一番多い手法として、変圧器備え付けの温度計に警報接点を設けて既定の温度にな…
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