変圧器の保護設備(3)
変圧器の保護設備には、前回までお話ししたような異常電流を検出して動作する継電器以外にも異常を検出する継電器が備えられています。
一つが、温度上昇を検出する継電器です。一番多い手法として、変圧器備え付けの温度計に警報接点を設けて既定の温度になった時に警報を発する方法です。絶縁物が劣化する一番の原因は過熱によるものです。そのため、各絶縁物に応じた温度に達したときに発報するように設定します。
もう一つが、変圧器の内部圧力上昇を検出して動作する継電器です。変圧器内部で短絡事故が発生すると、その熱により絶縁油が急激に膨張し内部圧力が上昇します。それを検出する継電器として、圧力継電器があります。また、圧力と合わせて絶縁油内でアークが発生した際に生じる可燃性ガスの増加を検出して動作する継電器にブッフホルツ継電器があります。
前回までにお話しした過電流継電器等とこれらの継電器を組み合わせることにより、変圧器でどのような異常が発生したかを迅速に把握することができます。
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