送電線の雷害対策の一つとして、送電線の碍子にはアークホーンが設けられています。

アークホーンは、碍子の側面に設けられた電極のような形状をしています。設計として、碍子の耐電圧よりも若干低い耐圧のエアギャップを設けていてます。

よって、鉄塔や送電線に過大電圧が生じた際に碍子が絶縁破壊する前にアークホーンで放電します。

碍子をはじめとする絶縁物は、一度絶縁破壊してしまうと元の絶縁耐力を取り戻すことが出来ません。

空気の場合、一度絶縁破壊しても放電が終了しイオンが拡散してしまえば絶縁は復活します。よって、碍子よりも先にアークホーンが放電することにより碍子を保護することが出来るのです。

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