変圧器の全日効率
前回の記事で、鉄損と銅損についてお話ししました。
今回は、それに関連して変圧器の全日効率についてお話しします。
全日効率とは、一日全体を通してみたときの効率です。
変圧器の効率は、負荷の大きさによって変化します。ここで重要な考え方として、前回お話しした通り鉄損は負荷の大きさに関係なく常に一定であり、変圧器が加圧されている以上24時間一定で発生し続けます。銅損に関しては、負荷の大きさの二乗に比例します。無負荷であれば0ですし、定格負荷時の銅損を1とすれば1/2負荷時の銅損は1/4となります。
全日効率を計算するときは、以上のことを考慮して行います。分母は、一日の出力[kWh]と24時間分の鉄損「kWh」、各負荷の大きさに対する銅損[kWh]をすべて足したものです。分子は出力[kWh]となります。
問題では、銅損に関しては大抵、定格負荷時の銅損が与えられますので、負荷の大きさに応じて換算してやる必要があります。
全日効率の問題はかなりの高確率で出題されますし、複雑な公式を用いる問題ではありませんので必ず取れるようにしておきたい問題です。
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