CVケーブルに関する記述として、誤っているのは次のうちどれか。
(1)CVケーブルは、給油設備が不要のため、保守性に優れている。
(2)3心のCVケーブルは、CVTケーブルに比べて接続作業性が悪い。
(3)CVケーブルの絶縁体には、塩化ビニル樹脂が使用されている。
(4)CVケーブルは、OFケーブルに比べて許容最高温度が高い。
(5)CVケーぶるんは、OFケーブルに比べて絶縁体の比誘電率が小さい。

答 (3)

解説
 CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)は、絶縁体に架橋ポリエチレンを使用して、金属テープなどによる遮蔽層をもうけた上にビニルシースを施した構造のケーブルです。架橋ポリエチレンは、ポリエチレンの優れた電気特性に加え、従来のポリエチレンが持つ欠点である耐熱変形性を大幅に改善した絶縁材料です。CVケーブルより以前に主流だったケーブルはOFケーブルで、CVケーブルをOFケーブルと比較すると次のような特徴があります。
1,軽量で作業性がよい
2,絶縁体として使用している架橋ポリエチレンが優れた熱特性を有している
3,誘電正接や比誘電率が小さく、誘電村や充電電流が小さい
4,導体の許容温度が高く、許容電流が大きい。
5,給油装置などの付属設備が不要であるため保守性に優れ、接続工事が簡単
6,水トリー現象のため絶縁体が劣化する
 また、単心ケーブルを三条より合わせたCVT(CVトリプレックス)ケーブルと三心一括の共通シースケーブルを比較すると、CVTケーブルの方が表面積が大きく熱放射が良くなるため、一括のケーブルより許容電流が10[%]程度大きくなります。さらに、より線であることから曲げやすいため接続作業性も優れています。
 以上のことから、誤っているのは(3)となります。(絶縁体は架橋ポリエチレン)

講習を受講された方には講習内容の動画無料配信サービスを実施しています!
電験三種、電気工事士一種二種の講習の日本エネルギー管理センター
http://japan-ems.jp/
e-mail:info@localhost
tell:03-6675-9988
エネルギー管理センター公式Twitter
https://twitter.com/#!/japanemsinfo