平成14年度(午前)

【問1】
直径1.6[mm]、長さ10[m]の軟銅線と電気抵抗値が等しくなる直径3.2[mm]の軟銅線の長さ[m]は。
 ただし、軟銅線の温度、抵抗率は同一とする。

 イ. 5   ロ. 10   ハ. 20  ニ. 40

 解答:ニ

【解説】
この問題の最重要ポイントは、「抵抗の大きさは導体の長さと抵抗率に比例し、面積に反比例する」ということを理解しているかです。
このポイントを念頭に置いて問題を見てみると、長さを求める軟銅線の直径は3.2[mm]で前者の1.6[mm]よりも太いわけですから、この時点でイとロは選択肢から消えます。残りはハの20[m]とニの40[m]です。
ここで再度両者の直径を比較すると、1.6[mm]から3.2[mm]と2倍になっていることが分かります。直径が2倍になっているということは、面積は「半径の2乗に比例」するので4倍となります。
このことから、3.2[mm]の軟銅線の1[m]あたりの抵抗は1.6[mm]の軟銅線の4分の1ということが分かります。よって、両者の抵抗値を同じにするには直径3.2[mm]の軟銅線の長さを直径1.6[mm]の軟銅線の4倍にすればよいので、答えはハの40[m]となります。

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