前回の記事で紹介した三角形ですが、今回は活用方法の一例をご紹介します。

抵抗(12Ω)と誘導性リアクタンス(16Ω)の直列回路が有り、この回路の合成インピーダンスを求めるとします。公式通りにやるならば、「二乗して足した後ルートをとる」ことになります。しかし、3:4:5の三角形を活用すると非常に簡単に解けてしまうのです。
底辺が3、高さが4の三角形は斜辺が5になりますね。抵抗とリアクタンスをベクトルで書くと、まさに底辺が抵抗、高さがリアクタンスになります。そうすると、底辺が12、高さが16ですから3:4の比になっています。この比で考えると斜辺は5ですから、3:4:5=12:16:20ということで合成インピーダンスは20Ωと求まるのです。
文章で書くと長くなってしまいましたが、要するに3:4だから合成は5と考えるだけなのです。
過去問を見てみると、この3:4:5は非常に良く出てきます。特に、工事士は電卓が使用できませんから簡単に計算できるよう問題も作られています。是非活用して、効率的に問題を解けるようになりたいですね。

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