前回の記事で、交流回路の位相について解説しました。

講習を受講されている方の反応を見ていると、直流回路のときはすんなり理解できていたのに交流回路になった途端に躓いてしまうという方が多くいらっしゃいます。
同じ電気回路なのになぜ?というと、その原因として大きなものが位相の概念なのです。
同じ50Hzの電気でも、位相が違えば単純な足し算・引き算で計算することができなくなってしまいます。これを計算できるようになるには、複素数という概念を理解しなくてはいけません。しかし、足し算・引き算と異なり複素数やベクトルという概念は、日常生活で活用することはほぼないと言って過言ではありません。つまり、電験三種を受験する人の半数以上が「学生時代にやったけど、もう忘れた!」という状態で、感覚的に一気に難易度が上がってしまうのです。
ところが、電験三種全体で見ると、この複素数やベクトルという概念はすべての科目で必要になります。比較的わかりやすい直流の計算問題は、理論科目の一部のみといっても過言ではありません。
このことから、敬遠しがちな複素数やベクトルがいかに重要かをお分かりいただけたかと思います。

当センターの講習会では、複素数やベクトルなど、電験三種で重要となる数学の基礎についてもみっちり学習していきます。このブログ内でも、今後解説動画でポイントをお話ししていきますので、これらを活用して是非複素数やベクトルに対する苦手意識を克服していただければと思います。

電験三種対策講習会
http://japan-ems.jp/curriculum/denken3.html
講習のサンプル動画がyoutubeで見れます
https://www.youtube.com/channel/UCMzcJDNESFPvUrfA0ndU0LQ/videos