変電所に使用されている主変圧器の内部故障を確実に検出するためには、電気的な保護継電器や機械的な保護継電器が用いられる。電気的な保護継電器としては、主に(ア)継電器が用いられ、機械的な保護継電器としては、(イ)の急変や分解ガス量を検出するブッフホルツ継電器、(ウ)の急変を検出する継電器などが用いられる。
 また、故障時に変圧器の内部圧力上昇を緩和するために、(エ)が取り付けられている。
 常規の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)に記入する語句として、正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。

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答 (2)

解説
 変電所の主変圧器で主に用いられている電気的な継電器は比率作動継電器です。この継電器は、変圧器に出入りする電流の差が一定以上になったときに動作する継電器で、変圧器の内部故障のみで動作します(厳密には一次、二次導体の故障の可能性もある)。過電流継電器でも保護は行えますが、対象となる範囲(保護範囲と言います)が過電流継電器に用いているCTより負荷側すべてとなってしまうため、いざ動作してもどこの故障かすぐに判断することができません。よって、変圧器の保護として主流なのは比率作動継電器と言うことになります。
 ブッフホルツ継電器は、変圧器内部故障時に発生する分解ガスと急激な油流の変化両方を検出する機械的な継電器です。同じく、内部故障時の変圧器内部圧力の急激な変化を検出するRyとして衝撃油圧継電器も用いられています。なお、この急激な圧力上昇を緩和するために放圧装置が設けられています。変圧器によっては、この放圧装置の部分に衝撃油圧継電器を取り付けているものもあります。

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