第二種電気工事士過去問解説(H14年度午前問13)
問13
電気工事の種類と使用する工具の組み合わせとして、適切なものは。
イ.金属管工事とリーマ
ロ.合成樹脂管工事とパイプベンダ
ハ.金属線ぴ工事とクリッパ
ニ.バスダクト工事と圧着ペンチ
答 イ
解説
各組み合わせについて簡単に解説します。
イ…金属管工事とは、金属管を敷設し中に配線を行う工事です。
リーマとは金属管を切断したときに出来るバリをとる工具で、
クリックボールに取り付けて使用します。よって、この組み合
わせが正しいと言うことになります。
ロ…合成樹脂管工事とは、合成樹脂管を敷設し中に配線を行う工事
でメタルラス壁を貫通させる際などに用います。
パイプベンダとは金属管(パイプ)を曲げる(ベンド)する際
に用いるもので、金属管工事の際に必要になります。よって、
この二つは関係ありません。
ハ…金属線ぴ工事とは、金属製のモールの中に配線を行う工事で
す。
クリッパ(ボルトクリッパ)は太い電線や鉄線、ボルトなどを
切断するもので、金属線ぴ工事に用いる細い電線を切断する際
に用いるものではないためこの二つは関係ありません。
ニ…バスダクト工事とは、帯状の導体を金属の筒の中に納めて大電
流を流すようにしたもので、電力幹線などに用います。
圧着ペンチは、スリーブや端子を手動圧着するもので細い電線
相互の接続や電線に端子を取り付ける際に用いるため、バスダ
クト工事と直接の関係はありません。
工事士試験では、このような問題の他に工具の写真を示され用
途を問う問題も出題されるため、過去問を勉強し様々な工具、
器具の名称・用途をしっかりと覚えるようにしましょう。
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