前回は電線の切り取り寸法についてでしたが、今回はできあがり寸法に関する注意点をお話しします。
単線結線図に記入されている「できあがり寸法」は、各器具と器具の間の寸法を表しています。
図の寸法で言うと、ジョイントボックスの中心(試験の時はボックス自体は省略されますので、ケーブル同士接続された場所の中心となります)からランプレセプタクルの中心までが150mm(15cm)である必要があります。
実は、端子台への差し込みが多いと寸法が狂いやすくなります。つまり、第一種電気工事士の場合は第二種電気工事士よりも寸法が狂いやすいという事になります。
基本的には、寸法はプラスマイナス50%以上狂わなければ減点にはなりません。しかし、狂いやすい以上寸法を意識して作らないと、結果的に減点となる恐れがあります。 必ず、器具から器具の中心の寸法だということを意識して作業するようにしてください。
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電工一種実技試験でも、電工二種と同じように連用取り付け枠を用いることがあります。講習で作業されている様子を拝見すると、はぎ取り寸法で悩む、もしくは短すぎて作業し辛くなっている方が散見されますのでここで改めてお話ししたいと思います。
連用枠への取り付け方から復習すると、器具を取り付けるときの基本は、器具が一つの場合は真ん中、二つの場合は上下、三つの場合は三カ所すべてに取り付けます。
問題の電線のはぎ取り寸法についてです。
これも単純に、電線の入った側から近い順に5cm、7cm、9cmと覚えると良いでしょう。渡り線を必要とする場合、渡り線の長さは上下間が8cm、隣は6cm程度がちょうど良い寸法となります。また、上下間でも斜めに渡らせる必要がある場合は9cm程度あれば余裕を持って渡らせることができます。
この寸法を元に、外装をはぎ取る寸法を算出するときれいに作り上げることができるでしょう。
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第二種電気工事士を受験された方は、電線の切り取り寸法で「器具一個何センチ」という内容とともに「端子台に差し込むときと切りっぱなしの時」に関しての寸法も学んだと思います。実は、第一種電気工事士では後者の概念が非常に重要になってきます。
変圧器回路は、基本的に端子台で作業しますしタイムスイッチやMCは端子台で代用します。つまり、端子台を用いる問題が第二種電気工事士に比べて非常に多いのです。ここでやっかいになってくるのが、端子台の端子同士をつなぐ線(渡り線と呼ぶこともあります)の作業です。なぜやっかいかというと、端子同士の渡り線なので単線結線図には寸法が書かれていません。つまり、作業者が自分でおよそ何センチにすれば良いか考えなくてはならないのです。短すぎると作業が困難になりますし、長すぎると線が足りなくなってしまいます。
実際に何センチにすれば良いかは問題によって異なりますので、講習などの際に問題ごとのポイントとして憶えてください。この寸法取りで失敗してしまうことも多くありますので、十分に注意する必要があります。
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電気工事士実技試験におけるポイントの一つをお話しします。
電線の配色を守ることが重要です。
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第一種電気工事士実技試験では、第二種電気工事士以上に極性の概念が重要になります。
たとえば、変圧器部分の接続が最たるものと言えます。低圧の接地側白線は、変圧器のB種接地工事を施した端子に接続する必要があります。もしこれを間違えると、その時点で重大欠陥となり落ちてしまいます。
三相の黒、赤、白相の色分けを指定される問題もあります。
せっかくきれいに作業することができても、極性間違いをしてしまえばすべて水の泡となってしまいます。試験が始まったら、作業をする前に必ず施工条件を熟読ししっかりと理解するようにしましょう。
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第一種電気工事士実技試験では、第二種に比べて電工ナイフを使う場面が非常に多くなっています。
第二種の場合はワイヤストリッパでほとんどの作業ができますが、第一種では高圧側を中心に電工ナイフでの作業が必要になってきます。
代表的なものとして、高圧で必ず使用するKIP線です。この電線のむき方は単純なのですが、第二種では全く使わなかったむき方なので知らないと全然対応できません。また、低圧側でもIVの5.5mm^2など、電工ナイフを使用しないとむけない電線が非常に増えています。
現場で使い慣れている方は問題ありませんが、使い慣れていない方は講習で使い方をお教えしますので、試験までに使いこなせるようにしておくと良いでしょう。(なれていない状態で試験に臨むと、けがをする恐れも高くなります)
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