筆記試験の配線図問題において、リングスリーブの個数を問われることがあります。リングスリーブに関連する事項は実技試験においても最も間違えやすく、かつ致命的欠陥になりやすい事項です。実技試験においても非常に重要な知識ですので、しっかりと把握しましょう。

第二種電気工事士で主に判断する必要があるリングスリーブには『小』と『中』がありますが、この使い分けはどうすればいいのでしょうか?

 数値としてのお話をしますと、リングスリーブには圧着できる電線の総面積が定められています。その数値は次の通りです。

小・・・8mm^2まで

中・・・12mm^2

 また、単芯の電線はおよそ次のような断面積になります。

1.6mm=2mm^2

2.0mm=3.5mm^2

 つまり、1.6mmの電線なら4本までは『小』のリングスリーブ、5本以上なら『中』のリングスリーブになります。それでは1.6mm3本と2.0mm1本なら?

 計算すると合計9.5mm^2になりますので『中』のリングスリーブになります。

 もし『中』のリングスリーブでも入らない場合は『大』のリングスリーブを用いる事になります。

第二種電気工事士対策講習会

http://www.japan-ems.jp/curriculum/e-construction2.html

講習のサンプル動画がyoutubeで見れます

https://www.youtube.com/channel/UCMzcJDNESFPvUrfA0ndU0LQ/videos