技能試験の結果発表まで残り1週間となりました。
今回のEP.11では、筆記試験勉強での行って良かったことを挙げていきたいと思います。
行って良かったことはいくつかあるため、勉強時期に分けて紹介していきます。
これから第二種電気工事士の筆記試験をご検討の方はぜひご参考していただければと思います。
◇勉強開始早々(試験まで約2ヶ月前)◇
まずは筆記試験講習会の2日間を受講しました。
受講後、以下の勉強方法で進めました。
・何も分からない状態においてもとりあえず過去問を解いて、分からなかった問題や選択肢はチェックをして答え合わせ時にテキストで再確認しました。
この時期は、比較的暗記の多い配線図をメインで問題を解いていました。
分からない図記号をイチから調べて書いていくと、配線図の問題だけで1時間があっという間に過ぎてしまいます。
ルーズリーフに分からなかった図記号や名称を書いて、その横に当てはまるものを書くことで少しずつ覚えることができました。
何度も繰り返し行っていくと図記号も覚えていくため、勉強の余裕が出てきたタイミングで鑑別問題も行うことができるようになりました。
・講習会の動画を見て分からないことを解消する
弊社では、講習会終了後に講習動画を何度でもご視聴頂けます。
計算問題や複線図は、なかなか理解をすることができなかったため講習会の動画を何度も見ました。
計算問題に関しては、基本的なオームの法則や比較的簡単な合成抵抗に少し力を入れて勉強を進めていきました。
動画を何度も視聴することで、理解をすることができたと思います。
・自分に合った講師の講習を見つける
工事士の講習会を担当している講師は複数名います。
それぞれ講師によって特徴が違うため、自分に合った講師の講習動画を見続けることが重要であると思います。
私自身も、自分に合った講師の講習動画を繰り返し視聴しました。
この動画については弊社が行っている2日間の通学の講習会もしくは、オンライン動画講座へのお申込みで動画は何度でもご視聴頂けます。
◇試験3週間前~直前◇
・過去問をひたすら解く
2ヶ月前で行っていた選択肢を全て調べる工程は辞め、過去問をひたすら解いていました。
どうしても解消したい選択肢だけ確認をし、残りはひたすら解いて答え合わせを繰り返しました。
◇試験日当日◇
・絶対に忘れてはいけないこと・忘れたくないことを小さなメモに書いておき、電車の中で読み込み
私は、「絶縁電線の許容電流」「分岐回路とコンセントの組み合わせ」「分岐回路の開閉器及び過電流遮断器の施設」の3点を行いました。
・早めに会場に到着し、開場と同時に会場へ入る
早めに会場へ入ることで、自信が持てない図記号の確認をすることができました。
◇全体を通してやっておいた方がいいこと◇
・自分の勉強を行う際の性格を把握・理解をしておく
・暗記をする際、何をどうしたら効率よく暗記をできるのかを把握しておく
この2点は自分の中で非常に重要でした。
1点目は自分の勉強スタイルを確立させるために重要なことになります。
自分で計画性をもって勉強ができるのか、人に管理された方がいいのか等です。
2点目においては、2ヶ月前の勉強時に大きく関わります。
私は書いて覚えるタイプなので、ルーズリーフに分からない選択肢を書いて覚えました。
しかし、見て覚えることができるタイプの方もたくさんいると思います。
暗記系が多いため、何をどうしたら暗記をすることができるのかを把握しておく必要があると思います。
上記を行ったことで、ギリギリの60点ではありましたが筆記試験を合格することができました。
第一種電気工事士の勉強を進めるにあたっても、上記のことが重要となってくると考えられます。
反省点等を活かし、勉強を進めていきたいと考えています。
「第二種電気工事士を受けたいけど、合格率ってどれくらいなのかな」というあなたに、ここ十年間の第二種電気工事士(筆記・実技別)の合格率を紹介します。
また必要な勉強時間についても解説するので、ぜひ参考にしましょう。
第二種電気工事士のここ10年間(平成23年~令和2年)の合格率平均は筆記:60.3%、実技:70.7%です。
以下にここ10年間の合格率推移のグラフと表を掲載します。
年度(上下期) | 筆記試験合格率 | 技能試験合格率 |
23年度計 | 63.1% | 69.5% |
24年度計 | 58.2% | 70.6% |
25年度計 | 62.4% | 76.0% |
26年度計 | 59.0% | 74.2% |
27年度計 | 58.8% | 70.7% |
28年度計 | 58.6% | 73.4% |
29年度計 | 59.1% | 68.8% |
30年度計 | 55.4% | 67.5% |
元年度計 | 65.9% | 65.3% |
2年度計 | 62.1% | (コロナにより中止) |
10年間の平均 | 60.3% | 70.7% |
(合格率は電気技術者試験センター(第二種電気工事士試験の主催)が発表しているデータから、合格者÷受験者(≠申込者)で計算しています)
筆記試験では55~65%程度、実技試験でも65%~76%を推移しており、ここ10年では途方もなく合格率が低くなる事はありません。
つまり両方の試験を一発で合格できる割合は42%ほど、ということになります。
第二種電気工事士の難易度は「比較的低い」といえます。
そもそも資格の難易度は合格率だけでは決まりません。
たとえば一般的に難しいと言われる司法試験は25~30%ほど。しかしだからといって第二種電気工事士筆記試験の倍の難しさにとどまるわけではありません。
司法試験を受けるための資格を得るためには3000~8000時間の勉強を必要とする「予備試験」に合格せねばなりません。もしくは法科大学院を出る必要があり、その場合は大学込で6年間の時間と学費がかかります。
つまりそれだけの積み重ねがあった上での合格率が25~30%なのです。
その点、第二種電気工事士は受験資格がありません。
誰でも受験可能にもかかわらず、受験者の半分の人が合格できる資格なのですね。
とはいえ油断は禁物です。上で紹介した合格率は合格者数を受験者数で割っている、つまり「全然勉強しなかったからやっぱ今日は受験しないでおこう」と諦めてしまった人を含めずに計算しています。よって普通に勉強して試験に臨むと半分の人は不合格になってしまう試験、とも言えるのです。
以下では合格率から分かる筆記・実技試験の難易度や対策を紹介します。
第二種電気工事士の合格率平均が筆記:60.3%、実技:70.7%と聞くと「筆記のほうが難しいのか」と考える方もいるかもしれません。
しかし実際は逆で、実技のほうが難しいと考えましょう。
なぜなら実技試験には「欠陥」という概念があるからです。
欠陥とは「一度でもやるだけで即不合格」というものです。つまり実技試験は一度も失敗できない試験なのです(厳密には「軽欠陥」といって2度までOKな軽微な欠陥もあります)。
しかも試験時間も実技試験の方が厳しいので、万全の対策が必要です。
対して筆記試験の合格基準は60点。問題は50問なので、20問までは不正解でもOKなのです。心持ちとしても筆記試験のほうがラクですよね。
筆記試験について計算問題は解けなくてOKです。
計算の配分はせいぜい10点程度。もちろん解けるに越したことはありませんが理屈や計算が苦手な方であれば、そこまで勉強しなくて大丈夫。
計算はすべて捨てて覚えるだけの部分をマスターすれば、十分合格は目指せます。
以下に筆記試験の内容を紹介します。
試験の形式としては四者択一50問のマークシート方式で、試験時間は2時間です。
つまり確率としてすでに10問は正解できることになるので、知識問題だけで残り20問をなんとか合わせていきましょう。
実技試験では先述の通りスピード勝負です。
実技試験は施工条件にあった作品を40分で欠陥なく作成できると合格です。
欠陥例としては以下の通り。
詳細は電気技術者試験センターより技能試験の概要と注意すべきポイントが公開されていますので、勉強しながら目を通してみましょう。
第二種電気工事士合格に必要な勉強時間は150時間程度。期間にして3ヶ月程度を見ておきましょう。
毎日2時間程度を、週6日勉強する計算ですね。受験申し込みから受験まで3ヶ月程度なので、ちょうど申し込んだら毎日勉強をするようなイメージでOKです。
以下に勉強方法について紹介します。
筆記は重要な部分から学習しましょう。特に施工方法や配線図については頻出するので重点的に学習する必要があります。
具体的には施工方法に含まれている接地や漏電遮断機器の設置、絶縁については毎回のように出題されているのでマスターしましょう。
試験対策、という面でももちろん重要ですが実務としても「安全」に直結する内容です。
そもそも業務独占資格である第二種電気工事士は「素人にはやらせられない」から業務独占資格なのです。
上記のような現場で電気工事士に求められていることをきっちりこなせるように意識して勉強しましょう。
実技は事前に通知される13個の課題の中から、当日ひとつ出題されて作成することになります。
そのため、実技試験の勉強は「13個の課題を欠陥なく40分以内に作成できるようにする」シンプルなものになります。
具体的には以下の3ステップです。
ちなみに人気のテキストはぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格です。
また工具はHozanの電気工事士技能試験工具セットがシンプルでおすすめ。
材料は「第二種電気工事士技能試験練習用材料」が売られているので、年度にあったものを買いましょう。はじめから3回分がセットになったものが楽ではありますが、合格後無駄になるパーツもあります。無駄になるのが嫌な方は1回分だけを購入して、足らない部品だけ追加で購入するのも手です。
「昔から勉強が苦手で毎日2時間も勉強できる気がしない」「実技は不安だし、人から直接習いたい」というあなたには「日本エネルギー管理センター」の試験対策講習会がおすすめです。
先述の通り第二種電気工事士のここ10年間(平成23年~令和2年)の合格率平均は筆記:60.3%、実技:70.7%、両方の試験を一発で合格できる割合は42%ほどです。
しかし当センター受講者の合格率は90%以上。大変人気の講座となっています。
計算問題に重きを置かず「覚えるだけで点数が取れる問題」で合格点がとれるように指導するなど、2日間の講習で筆記と実技の要点を押さえて最小の努力での合格を目指します。また講義の内容は録画されており、パソコンやスマホでいつでも復習可能です。
詳細についてはこちらの講習会ページをご覧ください。
第二種電気工事士は、持っていないと業務そのものができない「業務独占資格」に分類される、国家資格のひとつです。
電気工事は無資格で行うと違法行為になってしまうため、電気工事士は業界として人材不足となっている現状があります。
そのため第二種電気工事士を取得することで手に職をつけ、キャリアを伸ばすことが可能です。
この記事では第二種電気工事士を取得してできるようになること、電気工事士の仕事内容や向き不向きについて紹介します。
独学が可能かについても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
第二種電気工事士を取得すると、電気配線工事ができるようになります。一般住宅や店舗などの設備において600Vまで(道路の変圧器から来た電気)の配線が可能です。
第二種電気工事士は一度免状を交付されると失効することがありません。そのため一生にわたって更新無しで電気工事に従事できます。
ちなみに第一種電気工事士を取得すると扱える配線の規模が大きくなり、500kW未満の設備まで電気配線可能です。
電気工事士の仕事内容は主に以下の3つです。
これらの仕事を工務店や電気工事店に所属して行うことになります。
また経験を積んだあとに独立し「一人親方」としてフリーランスになる電気工事士もいます。
電気工事士の主な仕事は電線の配線です。
建物の内部に電気を通し、私たちが普段家電製品をコンセントに挿すだけで電気が使えるようにしたり、スイッチをつけるだけで電気が点くようにしたりします。
また細かい配線作業だけでなく配線の設計や電柱を立てるための穴を開ける、電柱に登る、配線を隠すためにモール処理(カバー)をするなども電気工事士の仕事です。
あわせてスケジュール管理も電気工事士の大切な仕事。
建築現場は配線工事以外にもさまざまな工事が同時並行に進められており、他の業者との調整が必要になるからです。
あらかじめ決められた納期の中で完了できるよう、スケジュールを管理することで信頼を得ることができます。
第二種電気工事士を取得した後になる電気工事士が向いている人は以下のとおりです。
電気工事士の実務は細かい配線工事だけでなく、
など、かなり負荷の高い業務です。体力がなくては務まりません。
電気作業が好きなことも重要です。
好きでなければ業務に打ち込んでスキルを高める意欲に結びつきにくいからです。
電気工事士は職人気質の人が多く「背中を見て技を盗む」がスキルの上達には必須の世界。つまり学校のように講義を開いてくれるわけでもなければ、他の業種のように先輩が手取り足取り丁寧に教えてくれるようなこともあまり期待できません。
そのため「もっと効率良く動くにはどうすればいいのだろう」「まだうまくできないこの技を、先輩たちはどのようにやっているのだろう」と能動的に業務に関わる必要があるのです。
積極的にスキルを身に着けていくうちに、はじめは電気工事が好きになれなくともだんだん電気工事のスキルが身につき、楽しくなってくることもあります。
細かい作業が苦にならない人も電気工事士に向いています。
もちろん手先が器用であることに越したことはありませんが、積極的にスキルを身に着け何年も実務をこなしていると、多少不器用な方でも成長します。
それよりは細かい作業が苦にならず、製作物の細部にこだわるだけの気概がある方がよほど大事です。
コミュニケーション能力も重要です。
特段プレゼンや人を説得するのがうまくある必要はありません。ただ先述の通り電気工事士は職人の世界なので、職人肌の先輩とうまくつきあって自らのスキルを高めていく必要があるのです。
また現場の他の業者やクライアントと折衝し、クライアントの意向を汲んで反映させるのも電気工事士の重要な要素です。
電気工事士には責任感も必要です。
現場で作業員として働いているときも「多少残業してでも納期を守る」ようなシチュエーションがあります。
さらに経験を積み現場代理人になれば、現場全体を俯瞰して確認して進捗を管理する必要もあります。
責任感のない人や「会社のことはさておき、私は定時までしか働かないし土日出勤もしない」という人は電気工事士が向かないかもしれません。
先述の通り、電気工事士は職人の世界です。つまり上下関係がかなりはっきりとしています。
上下関係が苦手な人には電気工事士は厳しいかもしれません。
もちろん「上下関係大好き!どんどん私をこき使って!!」という方も珍しいでしょうが、先輩との距離感をしっかり見極めて立ち回るスキルが必要です。
また常に周りに気を配り、フットワーク軽く動き回れるとより馴染みやすいでしょう。
第二種電気工事士は独学で合格可能です。
理由は以下の3点です。
試験まで時間が無い、もしくは計算が本当に苦手な方は計算問題を一旦捨てましょう。
実は第二種電気工事士の筆記試験は、計算問題を全部捨てても合格できるように作られています。
大体のテキストは一番はじめが電気の論理的な内容(計算)から始まるので、苦手な人はそこで挫折してしまうのです。これが非常にもったいない。
苦手な部分は一旦飛ばして重要なポイントに絞りましょう。具体的には施工方法や配線図の問題は必ずといっていいほど出題されます。
独学ならこちらのぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すい~っと合格が人気です(最新版を購入ください)。
「実技はさすがに誰かに習った方がいいのでは」と考える方もいるかもしれませんね。
たしかに実技はスピード勝負。またやりがちなミスで一発アウトになることもあるので勝手のわかっている人に習うことでコツが掴みやすい、などの利点はあります。
しかし独学でもイラストの多いテキストを購入し、そのイラストを配線図ごと頭に叩き込めば問題ありません。
目安は数分で複線図が作れるようになること。自習用のキットも販売されているので、できるようになるまで練習しましょう。
実技でもこちらのぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格が人気です(最新版を購入ください)。
さらに第二種電気工事士合格の為のノウハウを提供してくれるサイトも多数あります。
以下にいくつか紹介します。
なおこちらのサイトでも過去問の動画解説や第二種電気工事士学習のお役立ち情報を提供していますので、ぜひご活用下さい。
試験まで時間がない方なかで合格を目指したい方は「日本エネルギー管理センター」の試験対策講習会がおすすめです。
毎年全国の受験者の平均合格率は約50%ですが、当センター受講者は90%以上。大変人気の講座となっています。
2日間の講習で筆記と実技の要点を押さえて最小の努力での合格を目指します。また講義の内容は録画されており、パソコンやスマホでいつでも復習可能です。
「日頃から電気工事には関わっていないので不安、人から教わりたい」という方にぴったりです。
カリキュラムや開催地などの詳細についてはこちらの講習会ページをご覧ください。
試験が終わり約3週間が経ちました。
試験日は2日目となる12月13日でした。
当日は公表問題の2番が出題されました。
11日は社内にて講習会受講し、12日は休暇として複線図の読み込みをしました。
11日の社内講習では、各自苦手とする課題を選択し時間を計って試験同様に行いました。
私は出たら厄介だと感じていたいた11番、9番、10番、1番、2番、5番の6課題を行いました。
6課題全てについて、各20分前後で作成・確認を行うことができ、不安な試験前に自信をつけることができました。
試験当日は非常に寒く、カイロは必須でした。
手が固まっているとスムーズに課題作成を行うことができないためなるべく手を冷やさないようにしました。
しかし、会場に到着し自分の席を確認したところ出入口付近であり、手が全く温まりませんでした。
試験開始までに手はほぐれず、固まったまま課題作成開始となりました。
手がほぐれないまま試験開始になったため、施工省略や電源部分等の簡単でゆっくり作業が行えるものから作成をしました。
また何度も練習を行ったこともあり、問題が配布され材料一覧を見た時点でどの課題かを把握することができました。
課題番号を把握してから試験開始の時間までは、時間があったため心の準備もしっかりとできました。
課題の作成時間においては、一通りの確認も含めて約30分でした。
作成後には、入念な確認とするため、一通りの欠陥有無の確認を5回程できました。
本番での作成時間について、練習より時間がかかった要因としては下記の2点が考えられます。
・席が出入口付近で寒く手がほぐれなかった
・緊張していたこと
1つ目は、時期的に仕方のないことだと思います。
手を冷やさないよう、カイロを2つ持って試験に臨んだためできることは行いました。
2つ目もまた仕方のないことではないかと感じます。
当たり前なことではありますが、練習時と試験本番では空気も感覚もすべてが違いました。
筆記のように自己採点での合否確認ができない怖さが強く、試験前の講習で自信を持つことができたとはいえ緊張しました。
合否は、1月22日の9時半頃に試験センターのHPより確認をすることができます。
まだ安心をすることはできませんが、上期から受験予定していたためようやく少しは落ち着くことができた気がします。
今回は受験への向けての学習において、反省すべき点が多々ありましたので、今年度の第一種電気工事士の再受験では今回の経験を活かし合格を目指したいと思います。
いよいよ試験が今週末となりました。
今月の社内講習会は先週・今週各2回ずつあり、今週の2回目は試験直前となっています。
今月は各回、試験時間の40分を計って行いました。
1回目の講習会では、準備不足により結線ミスと時間オーバーしてしまいました。
2回目はテキストを読み込んだり動画を何度も見たり準備をしっかりと行ったため、結線ミスもなく時間に余裕をもって課題作成を行うことができました。
3回目は課題の事前告知なしで4課題を行いました。
1課題、コンセントの裏の結線ミスをしてしまいましたが他はミスもなく時間に余裕をもって行うことができました。
また初回講習時から課題であったランプレセプタクルは、作成方法の見直しをした結果安定して作成を行えるようになりました。(画像参照)
現状、課題作成は最後の確認の時間も含めて20分前後で行えるようになりました。
課題作成を20分前後で行えるようになった要因として下記の3点を行ったことであると感じます。
・全ての社内講習会を受講
・課題作成解説動画の視聴
・複線図の読み込み
1つ目は、予定されていた社内講習会を全日程受講したことだと感じます。
理解ができないなりに、手を動かし続けることで自然に感覚を掴むことができました。
初回2日間の講習会の時にはできなかった11番の管のねじ切りができるようになったのも、何度も練習をした結果であると感じています。
2つ目は、YouTubeにUPされている解説動画を何度も視聴したことです。
テキストを見ただけでは分からないことを、動画で確認することにより理解が深まったと感じます。
3つ目の複線図の読み込みについて
筆記試験の時は理解が出来なかったため必要であると感じませんでした。
しかし、結線を確実に理解するためには複線図を読み込む工程は必要不可欠であると感じます。
テキストを開いて自分の指で電気の流れを追ったり、紙に複線図を書くことで単線図を見てすぐに動けるようになりました。
上記3点を行ったことで、20分前後で課題作成を行えるようになりました。
最後の社内講習会は試験直前となり、また時間を計って行うと思うため試験当日の準備も兼ねて動画やテキストで複線図の確認をして試験に備えたいと思っています。
電験三種受講生から頂いた、平成21年度 電力科目 問16について解説動画を作成致しました!
この問題は送電線の短絡電流を求める問題で計算自体は比較的簡単なのですが、回路がわかりにくく書かれており、さらに電源(発電所)が並列であることに気づかなくてはなりません。
簡単だけど難しい、その代名詞とも言える問題です。
こちらのURLから動画をご覧頂けます!
先日、第二種電気工事士技能試験対策の社内講習を受講しました。
今回の講習会では、公表問題の11番、12番、13番、3番の4課題を行いました。
講習形式は前回、前々回同様で課題を1人でイチから作成しました。
課題作成が終わるごとに、何度か本当にこれでいいのか自分で確認をし、その後担当講師に最終確認をして頂くという流れで課題作成をしていきました。
今回の講習会を受講し終え、初回や前回の講習会より成長したと感じる点として3点ありました。
・公表問題11番の金属管接続で行うねじを切る工程について、自力でできるようになった
・電線の圧着時、〇と小での圧着は最後の締め以外は片手で出来るようになった
・電気の流れ等を前回の講習時よりもしっかりと動画等で事前に勉強をして臨んだため、前回の講習会時よりは時間をかけずに行うことができた
1つ目のねじを切る工程に関しては、初回講習会では力が無さすぎ+時間がかかりすぎでねじ切り作業は自力で出来ませんでした。
しかし今回は初回講習時より時間をかけず、かつ自力でねじを切ることが出来ました。
2つ目の圧着作業については、講習会の数をこなしていくことで、筋力がついたことと圧着する際の力のかけ方のコツが身についたのではないかと感じます。
3つ目の課題作成の時間は、YouTubeにUPされている動画を何度も見たりテキストを読み込んだりした結果であると感じます。
また、今後の課題点として
・1.6mm×2のリングスリーブ小を〇で圧着時、電線が高頻度でズレてしまう
・相変わらずランプレセプタクルの輪造りがうまくいかない(画像参照)
①黒線・白線共に気持ち少し芯線が見えすぎているように見える
②白線の芯線が見えすぎている
③4回作成をした中で1番上手くできたように感じる
④3回目に比べると若干芯線が見えすぎている気はしなくもないが、1回目や2回目よりは綺麗に作成ができた
前回と比べ、安定はしてきたもののやはりバラつきがある。
今回の講習会で1番大きかったことは、自分が苦手とする課題が分かったことです。
初回での13課題行った2日間の講習会を除くと、1日のみの講習会は今回で3回目で10課題行ってきました。
そのなかで配線図を見ただけで、ようやく何をどうすべきかをすぐに判断することができるようになってきました。
実際の試験時間は40分と短いため、より正確かつスピーディーに動くことができるようYouTubeにUPされている動画を活用し
次回の講習会で課題点を重点的に当日の試験に臨みたいと考えています。
先日、第二種電気工事士技能試験対策3回目の社内講習会を受講しました。
今回の講習会では、公表問題の9番、6番、7番の3課題を行いました。
前回の講習会と同様に、必要な器具や電線を揃えて課題は1人でイチから作成をしました。
課題が終わるごとに、確認をして頂き大丈夫であれば次の課題を作成をしていきました。
確認をして頂いた後は、作成した課題を崩して次の課題の準備をしつつ空いた時間で私が苦手としている輪造りも練習をしました。
今回の講習会を終え、前回の講習会から成長したと感じた点は2点ありました。
・今回は電気の流れ等を事前に勉強をして臨んだため、前回の講習会時よりは時間をかけずに行うことができた
・電線の圧着時、〇と小での圧着は無駄な力を入れずに行うことができた
また、今回の講習会を受講した上での今後の課題点として
・2.0mmの電線が2本入るリングスリーブ中での圧着は、〇や小での圧着より時間がかかる
(肩に無駄な力が入ってしまう)
・ランプレセプタクルの輪造りが相変わらず下手(画像参照)
①では、白線が入りすぎている
②は、黒線が入りすぎている
③は、芯線が見えすぎている
④も、若干芯線が見えすぎている
徐々に良くはなっているものの、バラつきがある
・電線の圧着
前回は芯線が見えすぎていることが多かったが、今回は被覆をかみそうになっている回数が多いように感じた
次回の社内講習会は、約2週間後となります。
今回の講習会より結線をスムーズに行えるよう、しっかりと電気の流れを把握して講習会に臨みたいと考えています。
第二種電気工事士 技能の社内講習会(2日間)を受講してから約2週間が経過しました。
先日2回目の社内講習会受講しました。
今回の社内講習会では、公表問題の10番、2番、1番の3課題を行いました。
前回の講習会で13課題を一通り行っているため、今回の講習会では課題をイチから1人で作成をしました。
また前回の講習会とは違い電線の使い回しをせず、実際の試験で与えられる電線や器具を自分で用意して行いました。
3課題を行った結果、やはり慣れていないせいか時間がかかってしまいました。
しかしながら、前回の講習会から成長した感じた点が2点ありました。
・3課題のみというのも関係しているが、電線の圧着をする際は肩に無駄な力を入れずに行うこと
・1つの課題に時間はかかるものの、2日間の講習時よりは時間をかけずに課題作成を行うこと
また、今回の講習会を受講した上での今後の課題点として
◇課題の作成時間
2日間の講習時より時間をかけずに課題作成を行うことができるようになったとはいえ、実際の試験時間は40分であるため課題を見ただけで何をどうするべきか判断できるようにする必要がある。
◇電線の圧着について
圧着をする際、電線の固定が弱くリングスリーブから芯線が出すぎていたりリングスリーブと被覆が近すぎたりとマチマチである。(画像参照)
上記のことから、しっかりと固定をした上で圧着をする必要がある。
◇ランプレセプタクルの輪づくりと接続が壊滅的に下手
課題作成後に何度か練習をしたが、芯線が見えすぎていたり被覆を噛みそうになっていたり、2本とも正しい長さで接続をすることができない。
ランプレセプタクルはほとんどの課題に出てくるため、できるようになるまでしっかり練習を重ねる必要がある。
◇力の無さ
力が無さすぎる故に、2.0mmの電線・1番の課題で使用する絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブルの外装や被覆を剥くのに時間がかかる。
2.0mmの電線があると、リングスリーブでの圧着に時間がかかるため、もう少し力をつける必要がある。
上記の4点が上げられました。
次回の社内講習会は来月であるため、動画を見て単位作業の練習を行い今回挙げた課題点をしっかりと解消できるようにしていきたいと考えています。
電験三種は国家試験の中でも非常に難易度が高いとされています。
しかし電気設備関係の職に従事するものであれば、いずれは取っておきたい資格の一つ。
この資格を取っておくことでスキルアップに役立ち、将来独立を考える方の後押しもしてくれます。
そこで今回は資格を取得する前の勉強方法や取得後の年収、仕事内容、就職先などを徹底解説します。
電験三種の取得を考えている方や、電験三種がどのような資格かを知りたい方は、本記事を参考にしてみてくださいね。
それではさっそく電験三種がどのような資格なのか見てみましょう。
電験三種を取得するとどのような職に就けるのか、第三種の他にある第二種や第一種の違いについてもご紹介します。
電験三種は国家資格の一つ。
取得することで、電気事業法で定められている「電気主任技術者」のポジションに就くことができます。
この電気主任技術者は、発電所や変電所の他、工場や商業施設、ビルなどに設置されている電気設備の保守や監督を行います。
つまり電験三種を取得した電気主任技術者は、電気設備のプロ・スペシャリストというわけです。
電気設備の保守や監督業といった管理は、電験三種を取得した電気主任技術者でなければ行うことができません。
有資格者だけに従事することが認められた「独占業務」となります。
反対の言い方をすれば、資格を持っていない素人が電気主任技術者を名乗り、電気設備の保安や監督業に就くことはできないのです。
電験三種の他に、電験二種、電験一種もあるのですがそれぞれの違いは、扱える電圧にあります。
電験三種は電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く)の設備管理を行えるのに対し、電験二種は電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物、電験一種はすべての事業用電気工作物の設備管理が行えます。
試験の難易度なら、第三種→第二種→第一種の順に上がっていきます。
電気のプロとして電気主任技術者の他に、電気工事士というものがあります。
電気主任技術者については先述した通りで、「電気事業法」によって定められています。
一方電気工事士は、「電気工事士法」によって定められているもので、第一種と第二種からなるのが特徴です。
第二種電気工事士は、一般住宅や店舗といった600ボルト以下の低圧受電設備の工事を担当。
第一種電気工事士になるとこれに加えて、最大電力が500キロワット未満の工場・ビルなどの工事ができるようになります。
お気付きの方も多いと思いますが、電気主任技術者は電気設備の保安の管理や監督を行い、電気工事士は電気工事を行うという違いがあります。
電気工事士試験の方が電験三種よりも難易度が低いため、取り掛かりやすいのも特徴です。
そのため、いきなり電験三種の試験を受けるのではなく、電気工事士の取得から始めて、徐々に電験三種を目指す選択肢も有りです。
電験三種は電気のプロというだけあって難易度が非常に高いといわれています。
ここでは電験三種の申し込み方法や取得までの道のりをご紹介するので、取得を目指している方は参考にしてみてくださいね。
電験三種は郵便かインターネットで申込みが可能です。
【郵便】
必要な物:受験案内冊子内の払込取扱票
受験手数料:5,200円(非課税)
支払方法:ゆうちょ銀行(手数料は別途必要)
締切:申込み最終日の消印まで有効
【インターネット】
必要な物:インターネット環境
受験手数料:4,850円(非課税)
支払方法:銀行振込、クレジットカード決済、コンビニ決済、ペイジー決済
締切:申込み最終日の17時まで
申込みの際は何が必要なのか、受験に掛かる手数料、締め切り日が郵便とインターネットで少し異なる点があります。
郵便の場合ですと、受験案内冊子は大型書店などに取りに行かなくてはなりません。
大型書店まで行くのが苦に思わない方や近くにある方であれば問題ありませんが、なかなか取りに行くことが難しい場合はインターネットでの申込みをおすすめします。
また申込み時に誤りや抜けがないようにしっかりと確認した上で申し込むようにしましょう。
【電験三種の試験内容】
電験三種の試験科目は全部で4科目。
「理論」「電力」「機械」「法規」があり、すべての科目に合格しなければ電験三種を取得したことになりません。
【電験三種の科目合格制度】
4科目すべての科目に合格しなければいけませんが、一度の試験ですべてに合格する必要はありません。
たとえば初年度の試験で2科目に合格した場合、その2科目は翌年度と翌々年度までは申請することで試験が免除されます。
つまり3年以内に残りの2科目に合格すればOKということに。
一度で4科目すべてに合格するのは至難の業なので、大半の方は3年以内での合格を目指している傾向にあります。
【電験三種の試験日】
電験三種の試験日は年に一度きり。毎年9月の上旬に開催されています。
【電験三種の試験場所】
電験三種の試験場所は全国どこの都道府県でも受験が可能です。
申し込む際にどこの都道府県で受験したいのか、ご自身で選んで決められますが、試験会場を選ぶことはできません。
そのため職場が東京都内で、自宅が神奈川県といった場合、試験当日にどこから会場に向かうのかを考慮して都道府県を選ぶ必要があります。
電験三種の合格基準は各科目60点以上で合格となります。
しかし年度によって試験が難しいこともあるため、その場合は合格点が若干引き下げられることもあるようです。
この合格基準については、合格発表時に具体的な内容が発表されます。
そのため自己採点で60点を超えた場合は、ほぼ合格と考えて間違いないでしょう。
一方で58点や56点など、60点まであと少しの場合でも、合格基準が引き下げられていれば合格となります。
電験三種については毎年4万人前後の受験者がいます。
この中で全科目合格するのはわずか10%未満と、電験三種は狭き門といえるでしょう。
直近の数字で見てみると、
2019年:受験者41,543人 合格率9.3%
2018年:受験者42,976人 合格率9.1%
2017年:受験者45,720人 合格率8.1%
2016年:受験者46,552人 合格率8.5%
2015年:受験者45,311人 合格率7.7%
4万人前後の受験者に対して、合格率が10%未満ということは、この内で合格するのは4000人以下ということが分かります。
電験三種は国家資格でもあるので、難しいというのは分かりますが、それでも合格率を見ると難易度が高すぎるようにも感じます。
合格率がここまで低いのは以下のような理由が考えられます。
国家資格の中でも難易度が低い資格の場合、最低限の知識を暗記して過去問を繰り返し解くことで合格が可能です。
しかし電験三種のような難易度が高い資格の場合、最低限の知識と過去問だけをクリアしても合格はまずあり得ません。
基礎知識はもちろんのこと、その知識を活用できるのかどうかが、電験三種では問われるからです。
電験三種の試験では過去に出題された問題や類似された問題は一切出てきません。
知識の応用力が必要となるため、丸暗記した知識や過去問の繰り返しだけでは、勉強量としては不十分です。
電験三種を受ける人の大半は「応用力」が不足による不合格。
参考書を読み込み、過去問を一通り解いただけで合格した気になってしまうのです。
また他にも考えられる理由として、電験三種は国家資格ですが、受験資格に厳しい基準は設けられておりません。
大半は電気設備関係に従事する方や、独立を目指して本格的に動き出した方などが多いですが、中には高校生や大学生、主婦なども受験生に含まれます。
高校生や大学生、主婦の中には「記念受験」「腕試し」と称して受験する方も少なからずいるでしょう。
もちろんそれが悪いとは言いませんし、良い経験になることは確かです。
しかしここまで見て分かるように、電験三種は一朝一夕の知識で受かるものではありません。結果として合格率を下げてしまうことになるのです。
とはいえ全体の合格率は受験者の10%未満ですが、科目別の合格率を見ると15%~20%台。
すべてに一発で合格するのは難しくても、先ほどもご紹介した科目別合格制度を利用すれば決して悲観的になる数字ではありません。
「合格率が低いから諦めよう」ではなく、「毎年1科目ないし2科目の合格を目指して3年以内で必ず合格する!」と前向きな気持ちで挑戦してみましょう。
電験三種に合格するための推奨勉強方法とは?
電験三種を受けようにも参考書を開いた途端に「さっぱり分からない」「やっぱり受けるのは諦めようかな」とネガティブな印象を抱く方は少なくありません。
しかし難しそうだからといって諦めるのは少々もったいない気がします。
ここでは電験三種合格に近づくためのおすすめの勉強方法をご紹介します。
『理論』⇒『電力・機械』⇒『法規』の順で電験三種を攻略!
まず電験三種の4科目について出題範囲を確認しておきましょう。
『理論』電気理論・電子理論・電気計測や電子計測に関するもの
『電力』発電所や変電所の設計・運転、送電線路や配電線路の設計・運用、電気材料に関するもの
『機械』電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクスや電力システムに関する情報伝送や処理に関するもの
『法規』電気法規や電気施設管理に関するもの
簡単な分野や得意分野から手を付けるのも良いですが、電験三種の場合は『理論』から入るのをおすすめします。
なぜなら理論には他の3科目でも応用できる知識を含んでいるからです。
つまり4科目の中でも理論をまず理解できていないと、他の3科目が行き詰ってしまいます。
反対に最後に勉強するのは『法規』がおすすめ。
暗記の内容が多いため、最初の方に持っていってしまうと、最後の方で暗記した内容を忘れる恐れがあるからです。
残った科目『電力』『機械』については、どちらを先に手を付けても構いません。ご自身が勉強しやすい方から始めましょう。
電験三種を受験した方が推奨する勉強量は「1,000時間」
たとえば平日に3時間勉強し、土日などの休日に5時間、これを毎日休みなく繰り返すと、月に100時間となるため、合計1000時間であれば10か月の勉強量が必要となります。
とはいえ、毎日休みなく3時間から5時間も勉強するのは難儀に思う方も多いでしょう。
仕事と両立しながら合格を目指す方であれば、両立の難しさに気が遠くなってしまうかもしれません。
しかしこの1,000時間とはあくまでも目安の一つ。1,000時間以上勉強したからといって必ず合格するわけではないですし、反対に1,000時間を下回っていても合格する人もいます。
そのため、まずは無理のない範囲で机に向かうことから始めてみましょう。
1日3時間から5時間を10か月ではなく、とりあえず「1週間」の継続を目標にしてみるのです。
1週間できたら今度は2週間、2週間できたら今度は1か月と、勉強を習慣化していくのが継続のポイントとなります。
また中学や高校の数学・理科をどのくらい覚えているかも確認を。
理論の中では直流回路の他、電磁力・静電気といった中学や高校の知識も含まれます。
オームの法則やフレミングの法則など、現時点でどのようなことか説明できますか?
「まったく覚えていない」「オームの法則って何だっけ?」という方は、中学や高校レベルの総復習から始めてみましょう。
それぞれの科目をくまなく勉強する時間があればベストですが、働きながら資格取得を目指す場合は、効率の良い勉強方法を見つけなければなりません。
ここでは科目毎の勉強のコツをご紹介するので、勉強方法の参考にしてみてくださいね。
【理論】
先述したように、理論で出てくるものはすべての科目にも出てくるため、まんべんなく勉強するのがポイントです。
基礎をしっかりと身に付けるイメージで勉強しましょう。
中でも最初にマスターしておきたいのは、直流回路・交流回路の他、電磁力や静電気などの原理や法則について。
ここをきちんと覚えておくことで応用問題にも対処しやすくなります。
理論は8割方が計算問題ですが、残りの2割は正誤判定問題や穴埋め問題です。
計算問題についてはただ公式を覚えれば良いというわけではなく、複雑な問題が例年出題されている傾向にあるので、とくに応用力を鍛えなければなりません。
過去に出題された問題が試験に出ることはほとんどありませんが、過去問も解くなどして、複数の問題のパターンに対応できるよう慣れておくことが大切です。
正誤判定問題や穴埋め問題は、計算問題に比べると比較的答えやすく、時間が掛かることもほぼないと思われるので、ニアミスをしないように気を付けましょう。
【電力】
電力では火力発電や水力発電、送電・配電に関する問題が多く出題されます。
そのため電力関係の仕事に従事している方や、こちらの分野が得意だという方には有利に働くでしょう。
とはいえ、油断は禁物です。
とくに覚えておきたいのは、発電・変電・送電配電の仕組みを始め、設備の違いは確実に仕留めておきたいところ。
計算問題は少ない一方、正誤判定問題や穴埋め問題がそれぞれ約半数と、偏りはあまり見られない傾向にあります。
電力については、応用力を鍛えるよりも、過去問を繰り返し解くことで、十分に対処できそうです。
【機械】
これまでの傾向から見ると、機械科目がもっとも出題範囲が広く、覚えることで苦労したという意見が多く聞かれています。
パワーエレクトロニクスやメカトロニクス、自動制御といった、機械の専門的な仕組みについて理解を深めておく必要があるでしょう。
この科目の7割を占めるのが直流機・変圧器・誘導機・同期機の4機について。
配点を稼ぐなら、この分野を味方に付けるくらいで勉強を進めると良いかもしれません。
計算問題5割、正誤判定問題や穴埋め問題が5割と、バランスよく出題される傾向にあります。
とはいえ、4つの科目の中でも出題範囲が広いため、いっそのこと諦めてしまう分野をいくつか抜き出すのも有りです。
ただし先述した4機だけは諦めずに必ずマスターしておきましょう。
【法規】
法規の科目はとにかく暗記勝負。
計算問題・正誤判定問題や穴埋め問題がバランスよく出題される傾向にあります。
中でも電気事業法や電気工事法などの法律分野を始め、電気施設管理、電気設備の設置基準といった知識が重要です。
専門用語の語句だけではなく、設置基準に必要な寸法などの数値も出題されるので、細かいところも覚える必要があります。
とにかく暗記力が問われる試験なので、試験が始まったら忘れてしまいそうな細かい数値や複雑な語句の問題を先に埋めておくと良いかもしれません。
先述したことのおさらいになりますが、電験三種では以下のような範囲から出題されます。
『理論』電気理論・電子理論・電気計測や電子計測に関するもの
『電力』発電所や変電所の設計・運転、送電線路や配電線路の設計・運用、電気材料に関するもの
『機械』電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクスや電力システムに関する情報伝送や処理に関するもの
『法規』電気法規や電気施設管理に関するもの
試験問題は五肢択一のマークシート方式となっています。
理論・電力・機械は試験時間90分、法規のみ65分です。
問題は一つずつの小問からなるA問題と、一つの問題の中に(a)(b)といった具合に2つの小問からなるB問題で構成されています。
参考までに2019年度の出題傾向をご紹介します。
【理論】
静電気や電磁気、直流回路、直流電源と交流電源を含んだ回路、交流回路、過渡現象、電子工学と電子回路、電気計測がA問題より出題。
静電気、三相交流回路、論理回路がB問題より出題。
計算問題が7割で、残りの3割が正誤判定問題や穴埋め問題からなる文章問題となっていました。
【電力】
水力発電、汽力発電、原子力発電、コンバインドサイクル発電、変電、地中送電、送配電、電気絶縁材料がA問題より出題。
汽力発電、送配電がB問題より出題。
計算問題が4.5割に対して、残りの5.5割が正誤判定問題や穴埋め問題からなる文章問題です。
【機械】
直流機、誘導機、同期機、ブラシレスDCモータ、電気機器の損失、変圧器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、太陽光発電システム、自動制御、論理回路がA問題より出題。
同期機、パワーエレクトロニクス、電熱、論理回路がB問題より出題。
計算問題が6割に対して、残りの4割が正誤判定問題や穴埋め問題からなる文章問題です。
【法規】
電気事業法、電気事業法及び電気事業法施行規則、電気設備技術基準、電気設備技術基準の解釈、電力の需給がA問題より出題。
電気使用場所の低圧幹線の施設、力率改善、B種接地抵抗値がB問題より出題。
計算問題が4割に対し、残りの6割が正誤判定問題や穴埋め問題といった文章問題でした。
電験は合格率がわずか10%未満の難易度の高い資格です。
そうなってくると独学ではかなり難しいのでは…と思われがちですが、実際のところ、独学でも十分に合格は可能です。
ただしここまでの内容を確認してお分かりでしょうが、かなりの根気が必要となります。
独学は専門学校に通うよりも費用が抑えられるメリットがあります。
また自分のペースで学習を進められる点でも、時間が限られている方におすすめです。
一方でモチベーションを維持するのがなかなか難しく、勉強が惰性になりがちといったデメリットも。
独学で電験三種の合格を目指すのであれば、しっかりと学習目標を立て、モチベーションが下がってしまっても切り替えできるような方法を考えておくのが良いでしょう。
電験三種の中でもネックになる試験項目は「理論」です。
理論については先述したように、電力・機械・法規の他の科目を学習する上で欠かせません。
また理論以前に「数学」「理科」の知識も必要となってくるので、自信がない方はまず中学・高校レベルの数学や理科をおさらいするのも良いでしょう。
電験三種の試験範囲はとても広く、一夜漬けで理解できるようなレベルではありません。
もちろん全科目をくまなく勉強できるのがベストですが、ポイントは解き方を覚えるのではなく、問題の解き方が分かるよう力を付けるのが重要となってきます。
電験三種に対して受験者の方々はどのような思いを抱いているのでしょうか。
ここでは電験三種に挑む方たちのSNSでの声をご紹介します。
https://twitter.com/xQmLFhgjl4BmNWV/status/1319209414792892416
https://twitter.com/wakuwaku_usatan/status/1318918199929270273
https://twitter.com/tommuger/status/1317773648510382080
https://twitter.com/tommuger/status/1317423671481311234
電験三種に合格した後は、電気主任技術者としてステップアップする方や、独立に向けて本格的に動き出す方など様々。
しかし中には電験三種に晴れて合格したものの、その後の進路を具体的に描いていなかったという方も一部ではありますがいます。
ここでは電験三種に合格した後の就職先をご紹介するので、迷っている方は参考にしてみてくださいね。
電気工事士は名前の通り、電気工事を行う職業のことをいい、電験三種に合格した後は電気工事士へ就職するという選択肢も有りです。
しかし電験三種をもっていると、電気主任技術者として電気設備の保安の管理や監督にも携わることができるため、こちらの道も検討してみましょう。
駅前の大型商業施設や都心の高層ビルなど、大きい施設になるほど、電気設備の規模も大きくなっています。
そのため電験三種を活かした就職先を探しているなら、このようなビルメンテナンス業界も視野に入れてみましょう。
電気設備の規模が大きいということは、それだけ管理や監督も徹底して行えるため、電気主任技術者としての力を付けたい方におすすめです。
三つ目の就職先として考えられるのは電気保安業界への就職です。
電気保安業界とは、自社で電気主任技術者がいない企業へと出向き、月次点検や年次点検を行います。
電験三種の就職先の中では一般的であり、また安定した業界なので人気も高めです。
ただ人気が高いため求人数も少なく倍率もその分跳ね上がります。
企業の中には実務経験がある方を対象としているところもあるので、応募の際は条件を満たしているかどうかを確認しましょう。
電気工事士の年収は約400万円が平均です。
一方で電験三種を取得し、電気主任技術者へとステップアップ後は、400万円から530万円が平均年収となります。
電気工事士で経験を積むのも良いですが、その道を極めたいと思ったら、電験三種の取得を目指してみましょう。
電気主任技術者としてやりがいと責任のあるポジションに就けるだけではなく、個人の年収アップにもつながります。
今回は電験三種について、電験三種の試験難易度や合格率、各科目の勉強法や試験問題の傾向など、具体的にまとめてご紹介しました。
これから電験三種の取得を目指す方の参考になれば幸いです。
電験三種は国家資格の一つであり、合格までの道のりは決して易しいものではありません。
しかし頑張って電験三種を取得した際には明るい将来が待っているのも事実です。
昨今の景気や社会情勢を考えると、これを機に電験三種の取得を本格的に考えるのも良いでしょう。
今回の記事を参考にしながら、ご自身にあった勉強法を模索し、電験三種をぜひとも取得してくださいね。